26PM040|第26回 言語聴覚士国家試験 過去問
サウンドスペクトログラムの広帯域分析結果の説明で正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
(3)
この問題のポイント
広帯域スペクトログラムでは、調音点が同じ子音は後続母音へのフォルマント遷移が似ます。/g/と/k/はともに軟口蓋音なので、後続/a/の第2フォルマント遷移は同様です。
解説
有声音では低周波域に声帯振動を示すボイスバーが現れますが、/b/と/g/はいずれも有声なので、その有無だけで両者の調音点を区別できません。/p/と/k/は無声破裂音で、閉鎖中に持続的なボイスバーは基本的にみられません。破裂音の調音点は、破裂後に母音へ移るF2・F3の遷移や破裂雑音の分布から推定します。/g/と/k/は有声・無声が異なるものの同じ軟口蓋調音で、同じ/a/へ移行するときF2遷移の方向が共通します。/b/と/p/も同じ両唇音なので、F2遷移よりVOTやボイスバーが主要な相違になります。F1は主に母音の開口度に対応します。
選択肢の確認
1.「/ba/と/ga/はボイスバーの有無が異なる」は両方有声でボイスバーを持つため×です。
2.「/pa/と/ka/にボイスバーがある」は両方無声破裂音なので×です。
3.「/ga/と/ka/の/a/へのF2遷移は同じ」は同一の軟口蓋調音を反映し○です。
4.「/da/と/ga/はF1遷移が異なる」は調音点差の中心指標をF1とする点が不適切で×です。
5.「/ba/と/pa/のF2遷移が異なる」は同じ両唇調音なので基本的に同様で×です。
覚えるポイント
有声性はボイスバー・VOT、調音点は主にF2・F3遷移で読みます。同じ調音点なら有声・無声が違っても遷移パターンは近似します。