Y2018M04Q30|2018年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
電離箱式サーベイメータを用い、積算1 cm線量当量のレンジ(フルスケールは10 μSv)を使用して、ある場所で、実効エネルギーが180 keV のエックス線を測定したところ、フルスケールまで指針が振れるのに100 秒かかった。このときの1 cm 線量当量率に最も近い値は次のうちどれか。 ただし、測定に用いたこのサーベイメータの校正定数は、エックス線のエネルギーが120 keV のときには0.85、250 keV のときには0.98 であり、このエネルギー範囲では、直線的に変化するものとする。
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正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
微弱場の探索には高感度なGM式又はシンチレーション式、高線量率の定量には数え落としのない電離箱式が適します。入射窓と検出媒体により低エネルギー側の応答限界も変わります。単位を一種類へそろえ、関係式への代入、途中量の確認、最終単位への換算の順で進めます。
解説
微弱場の探索には高感度なGM式又はシンチレーション式、高線量率の定量には数え落としのない電離箱式が適します。入射窓と検出媒体により低エネルギー側の応答限界も変わります。
実際の数値又は記号を代入すると、まず10 μSv/100 s=360 μSv/h。校正定数は120–250 keV間を直線補間し、180 keVで0.85+(0.98−0.85)×60/130=0.91です。よって補正値は360×0.91=327.6 μSv/hで、最も近い330 μSv/hを選びます。
選択肢の確認
1.310 μSv/h
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。310 μSv/hを未補正値360 μSv/hで割ると、暗黙の校正定数は0.86111です。180 keVで直線補間した0.91と一致せず、補間又は100秒から1時間への換算を誤った値です。
2.330 μSv/h
○ 判定:正答(記述は正しい)。まず10 μSv/100 s=360 μSv/h。校正定数は120–250 keV間を直線補間し、180 keVで0.85+(0.98−0.85)×60/130=0.91です。よって補正値は360×0.91=327.6 μSv/hで、最も近い330 μSv/hを選びます。 未丸めの計算値を選択肢の精度で照合すると330となります。
3.360 μSv/h
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。360 μSv/hを未補正値360 μSv/hで割ると、暗黙の校正定数は1です。180 keVで直線補間した0.91と一致せず、補間又は100秒から1時間への換算を誤った値です。
4.400 μSv/h
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。400 μSv/hを未補正値360 μSv/hで割ると、暗黙の校正定数は1.1111です。180 keVで直線補間した0.91と一致せず、補間又は100秒から1時間への換算を誤った値です。
5.450 μSv/h
× 判定:正答ではない(記述は誤り)。450 μSv/hを未補正値360 μSv/hで割ると、暗黙の校正定数は1.25です。180 keVで直線補間した0.91と一致せず、補間又は100秒から1時間への換算を誤った値です。
覚えるポイント
積算レンジの線量率は積算線量を所要時間で割り、秒から時間へ換算します。エネルギー間の校正定数は直線補間し、未補正線量率へ最後に掛けます。