Y2018M10Q9|2018年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
エックス線の遮へい、散乱線の低減方法などに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
鉛は鋼やコンクリートより密度・原子番号が高いため、同じ厚さの三材料なら最も大きい遮蔽効果を得られます。遮蔽材は原子番号と密度が大きいほど、同じ厚さで光子を減弱させやすくなります。
解説
散乱線は照射野を絞る、被照射体から距離を取る、遮蔽を置くことで低減できます。図表問題では同じ距離で角度と材質の一条件だけを変えて比較します。
ろ過材の対応が逆です。
低い管電圧域ではアルミニウム、120~300 kV程度の高い管電圧域では銅を用いて低エネルギー成分を除きます。
選択肢の確認
1.ろ過板として、管電圧120~300kV のエックス線装置にはアルミニウムが用いられるが、管電圧120kV 以下のエックス線装置には銅が用いられる。
判定:正答(誤っている記述・組合せ)。 ろ過材の対応が逆です。低い管電圧域ではアルミニウム、120~300 kV程度の高い管電圧域では銅を用いて低エネルギー成分を除きます。
2.絞りは、エックス線束の広がりを制限し、エックス線を必要な部分にだけ照射するために用いる。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 絞りは一次X線の照射野を検査に必要な範囲へ限定します。不要な照射体積が減るため、周囲へ届く散乱線も抑えられます。
3.遮へい体としては、原子番号が大きく、密度の高い物質を用いるのがよい。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 遮蔽材は原子番号と密度が大きいほど、同じ厚さで光子を減弱させやすくなります。材質選定の一般原則として正しい説明です。
4.鉛板、鋼板、コンクリートのうち、同一の厚さでの遮へい効果は、鉛板が最も大きい。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 鉛は鋼やコンクリートより密度・原子番号が高いため、同じ厚さの三材料なら最も大きい遮蔽効果を得られます。
5.照射筒は、放射口に取り付けるラッパ状の遮へい体で、エックス線束及び散乱線が外部へ漏えいしないようにするために用いる。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 照射筒は照射口に取り付け、利用線束の方向を限定して周囲への漏えい・散乱線を抑えます。
覚えるポイント
不要な照射体積が減るため、周囲へ届く散乱線も抑えられます。絞りは一次X線の照射野を検査に必要な範囲へ限定します。