Y2020M04Q52020年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の管理に関する知識減弱・半価層

単一エネルギーで太い線束のエックス線が物体を透過するときの減弱を表す場合に用いられる再生係数(ビルドアップ係数)に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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正解: 5

正答

(5)

この問題のポイント

線束が広いほど物体内で生じて検出点へ入る散乱線が増え、一般に再生係数は大きくなります。太い線束では物体が厚いほど多重散乱の寄与が増え、通常は再生係数が大きくなります。

解説

再生係数はB=(Iₚ+Iₛ)/Iₚ=1+Iₛ/Iₚで、通常B≧1です。全強度はI=BI₀e⁻μxと表し、線束が広い、照射面積が大きい、検出点が物体に近いと散乱線寄与が増えます。

B=1+Iₛ/Iₚで散乱寄与Iₛは負にならないため、再生係数Bは1未満になりません。

選択肢の確認

1.再生係数は、1 未満となることはない。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 B=1+Iₛ/Iₚで散乱寄与Iₛは負にならないため、再生係数Bは1未満になりません。

2.再生係数は、線束の広がりが大きいほど大きくなる。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 線束が広いほど物体内で生じて検出点へ入る散乱線が増え、一般に再生係数は大きくなります。

3.再生係数は、入射エックス線のエネルギーや吸収体の材質によって異なる。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 散乱の発生と輸送が変わるため、再生係数は光子エネルギー、物質、厚さ及び測定配置に依存します。

4.再生係数は、吸収体の厚さが厚くなるほど大きくなる。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 太い線束では物体が厚いほど多重散乱の寄与が増え、通常は再生係数が大きくなります。

5.再生係数は、入射エックス線の線量率が大きいほど大きくなる。
判定:正答(誤っている記述・組合せ)。 線形な測定条件では一次線と散乱線が同じ比率で増減するため、再生係数は入射線量率そのものには依存しません。

覚えるポイント

散乱の発生と輸送が変わるため、再生係数は光子エネルギー、物質、厚さ及び測定配置に依存します。線形な測定条件では一次線と散乱線が同じ比率で増減するため、再生係数は入射線量率そのものには依存しません。

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