Y2021M10Q7|2021年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
連続エックス線が物体を透過する場合の減弱に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
(1)
この問題のポイント
このエネルギー域では線質が硬くなるほど平均減弱係数は小さくなり、透過性が高まります。連続X線は第1半価層通過後に硬化するため第2半価層は厚くなり、1/4価層Hbは2Haより大きくなります。
解説
細い単一エネルギー線束はI=I₀e⁻μxです。連続X線では物体を通ると低エネルギー成分が優先的に除かれ、最高強度位置は高エネルギー側へ移って平均減弱係数は小さくなります。
連続X線では低エネルギー成分が先に除かれるため、厚さとともに実効エネルギーが上がり、十分厚くなると変化は小さくなります。
選択肢の確認
1.連続エックス線が物体を透過すると、実効エネルギーは物体の厚さの増加に伴い低くなる。
判定:正答(誤っている記述・組合せ)。 連続X線では低エネルギー成分が先に除かれるため、厚さとともに実効エネルギーが上がり、十分厚くなると変化は小さくなります。
2.連続エックス線が物体を透過すると、全強度は低下し、特に低エネルギー成分の減弱が大きい。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 物体通過で全強度は低下し、減弱係数の大きい低エネルギー成分ほど優先的に除かれます。
3.連続エックス線が物体を透過すると、最高強度を示すエックス線エネルギーは、高い方へ移動する。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 低エネルギー成分が優先的に減る線質硬化により、スペクトルの最大強度位置は高エネルギー側へ移ります。
4.連続エックス線の実効エネルギーが高くなると、平均減弱係数は小さくなる。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 このエネルギー域では線質が硬くなるほど平均減弱係数は小さくなり、透過性が高まります。
5.連続エックス線が物体を透過するとき、透過エックス線の全強度が物体に入射する直前の全強度の1/2 になる物体の厚さをHa とし、直前の全強度の1/4 になる物体の厚さをHb とすれば、Hb はHa の2 倍よりも大きい。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 連続X線は第1半価層通過後に硬化するため第2半価層は厚くなり、1/4価層Hbは2Haより大きくなります。
覚えるポイント
物体通過で全強度は低下し、減弱係数の大きい低エネルギー成分ほど優先的に除かれます。低エネルギー成分が優先的に減る線質硬化により、スペクトルの最大強度位置は高エネルギー側へ移ります。