Y2022M10Q5|2022年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
単一エネルギーの細いエックス線束が物体を透過するときの減弱に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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正解: 4
正答
(4)
この問題のポイント
1/10価層Hはe⁻μH=1/10を満たすので、μH=ln10です。同じ光子エネルギーでは高密度・高原子番号の鉛の減弱が大きく、鉄で同じ1/2減弱を得るには一般により厚い半価層が必要です。
解説
細い単一エネルギー線束はI=I₀e⁻μxです。連続X線では物体を通ると低エネルギー成分が優先的に除かれ、最高強度位置は高エネルギー側へ移って平均減弱係数は小さくなります。
鉄ではおおむね1 MeV程度まで、光子エネルギーが高いほど減弱係数が小さくなり、半価層は大きくなります。
選択肢の確認
1.半価層の値は、1MeV 程度以下のエネルギー範囲では、エックス線のエネルギーが高くなるほど小さくなる。
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 鉄ではおおむね1 MeV程度まで、光子エネルギーが高いほど減弱係数が小さくなり、半価層は大きくなります。
2.軟エックス線の場合は、硬エックス線の場合より半価層の値は大きい。
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 軟X線は低エネルギーで減弱係数が大きいため、硬X線より半価層が小さくなります。
3.鉄の半価層は、鉛の半価層より小さい。
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 同じ光子エネルギーでは高密度・高原子番号の鉛の減弱が大きく、鉄で同じ1/2減弱を得るには一般により厚い半価層が必要です。
4.1/10 価層H(cm)と減弱係数µ(cm⁻¹)との間には、µH=logₑ10 の関係がある。
判定:正答(記述・組合せは正しい)。 1/10価層Hはe⁻μH=1/10を満たすので、μH=ln10です。この積の関係は指数減弱式から直接導けます。
5.1/10 価層の2 倍の厚さでは、エックス線の強度は20 分の1 になる。
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 1/10価層を2層通過すると透過率は(1/10)²=1/100です。1/20ではなく、10分の1を層数分だけ累乗します。
覚えるポイント
1/10価層を2層通過すると透過率は(1/10)²=1/100です。この積の関係は指数減弱式から直接導けます。軟X線は低エネルギーで減弱係数が大きいため、硬X線より半価層が小さくなります。