Y2022M10Q82022年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の管理に関する知識物質との相互作用

エックス線装置を用いて透過写真撮影を行う場合のエックス線の遮へい及び散乱線の低減に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

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正解: 5

正答

(5)

この問題のポイント

絞りは一次X線の照射野を検査に必要な範囲へ限定します。コンクリートは鉛より密度・実効原子番号が低く、同じ厚さなら遮蔽効果は小さい一方、安価で大面積施工しやすいため厚い壁として広く使われます。

解説

透過撮影の防護では、一次線の範囲を絞り・照射筒で限定し、高原子番号・高密度材で漏えい線を遮蔽します。コンクリートは鉛より同厚の遮蔽効果が低くても、大面積を安価に施工できます。照射口のろ過板は透過像に寄与しにくい低エネルギーX線を優先的に除き、その成分が被写体で生じさせる無用な散乱線を減らすため、後方散乱線の低減にも効果があります。

選択肢の確認

1.遮へい体には、原子番号が大きく、密度の高い物質を用いるのがよい。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 遮蔽材は原子番号と密度が大きいほど、同じ厚さで光子を減弱させやすくなります。材質選定の一般原則として正しい説明です。

2.コンクリートの遮へい体は、同一の厚さでの遮へい効果は鉛より小さいが、安価であるため広く用いられている。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 コンクリートは鉛より密度・実効原子番号が低く、同じ厚さなら遮蔽効果は小さい一方、安価で大面積施工しやすいため厚い壁として広く使われます。

3.照射筒は、照射口に取り付けるラッパ状の遮へい体で、エックス線束及び散乱線が外部へ漏えいしないようにするために用いる。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 照射筒は照射口に取り付け、利用線束の方向を限定して周囲への漏えい・散乱線を抑えます。

4.絞りは、エックス線束の広がりを制限し、エックス線を必要な部分にだけ照射するために用いる。
判定:正答ではない(正しい記述・組合せ)。 絞りは一次X線の照射野を検査に必要な範囲へ限定します。不要な照射体積が減るため、周囲へ届く散乱線も抑えられます。

5.ろ過板は、被写体からの後方散乱線の低減に効果がない。
判定:正答(誤っている記述・組合せ)。 照射口のろ過板は透過に寄与しにくい低エネルギーX線を優先的に除き、その成分が生じさせる無用な散乱線を減らします。後方散乱低減に効果がないという説明は逆です。

覚えるポイント

不要な照射体積が減るため、周囲へ届く散乱線も抑えられます。照射筒は照射口に取り付け、利用線束の方向を限定して周囲への漏えい・散乱線を抑えます。遮蔽材は原子番号と密度が大きいほど、同じ厚さで光子を減弱させやすくなります。

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