Y2022M10Q92022年10月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問

エックス線の管理に関する知識発生原理・エックス線管

あるエックス線装置のエックス線管の焦点から1m 離れた点での1cm 線量当量率は240mSv/h であった。このエックス線装置を用いて、鉄板とアルミニウム板を重ね合わせた板に細い線束のエックス線を照射したとき、エックス線管の焦点から1m 離れた点における透過後の1cm 線量当量率は15mSv/h であった。このとき、鉄板とアルミニウム板の厚さの組合せとして正しいものは次のうちどれか。 ただし、このエックス線に対する鉄の減弱係数を3.0cm⁻¹、アルミニウムの減弱係数を0.5cm⁻¹ とし、鉄板及びアルミニウム板を透過した後のエックス線の実効エネルギーは、透過前と変わらないものとする。また、散乱線による影響は無いものとし、logₑ2=0.69 とする。 鉄板 アルミニウム板

解答・解説を見る

正解: 5

正答

(5)

この問題のポイント

必要な透過率は15/240=1/16=e⁻⁴ˡⁿ²です。正答候補の鉄4.6 mm=0.46 cm、アルミニウム27.6 mm=2.76 cmを使うと、μFexFe+μAlxAl=3.0 cm⁻¹×0.46 cm+0.5 cm⁻¹×2.76 cm=1.38+1.38=2.76=4×0.69。よってI/I₀=e⁻²·⁷⁶=1/16となり、鉄4.6 mm・アルミニウム27.6 mmが一致します。

解説

必要な透過率は15/240=1/16=e⁻⁴ˡⁿ²です。正答候補の鉄4.6 mm=0.46 cm、アルミニウム27.6 mm=2.76 cmを使うと、μFexFe+μAlxAl=3.0 cm⁻¹×0.46 cm+0.5 cm⁻¹×2.76 cm=1.38+1.38=2.76=4×0.69。よってI/I₀=e⁻²·⁷⁶=1/16となり、鉄4.6 mm・アルミニウム27.6 mmが一致します。

選択肢の確認

1.2.3mm 13.8mm
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 鉄2.3 mm、アルミニウム13.8 mmをcmへ直して代入すると、3.0×0.23+0.5×1.38=1.38です。この指数は必要指数2.76より小さく、透過線が強すぎます。

2.2.3mm 20.7mm
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 鉄2.3 mm、アルミニウム20.7 mmをcmへ直して代入すると、3.0×0.23+0.5×2.07=1.72です。この指数は必要指数2.76より小さく、透過線が強すぎます。

3.4.6mm 13.8mm
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 鉄4.6 mm、アルミニウム13.8 mmをcmへ直して代入すると、3.0×0.46+0.5×1.38=2.07です。この指数は必要指数2.76より小さく、透過線が強すぎます。

4.4.6mm 20.7mm
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 鉄4.6 mm、アルミニウム20.7 mmをcmへ直して代入すると、3.0×0.46+0.5×2.07=2.42です。この指数は必要指数2.76より小さく、透過線が強すぎます。

5.4.6mm 27.6mm
判定:正答(記述・組合せは正しい)。 鉄4.6 mm、アルミニウム27.6 mmをcmへ直して代入すると、3.0×0.46+0.5×2.76=2.76です。この指数は必要指数と一致。

覚えるポイント

異なる材料を重ねると透過率の指数はΣμᵢxᵢとなり、厚さはmmからcmへ換算して足します。加えて、目標透過率Tに必要な指数は-lnTで、半価層近似なら減弱段数×ln2に等しくなります。適用する厚さは鉄4.6 mm、アルミニウム27.6 mmです。

関連問題

Y2022M10Q8Y2022M10Q10
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)