Y2023M04Q4|2023年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
あるエックス線装置のエックス線管の焦点から1m 離れた点における1cm 線量当量率は8mSv/min であった。このエックス線装置を用い、厚さ24mm の鋼板及び厚さ40mm のアルミニウム板にそれぞれ別々に照射したところ、透過したエックス線の1cm 線量当量率はいずれも2mSv/min であった。厚さ15mm の鋼板と厚さ15mm のアルミニウム板を重ね合わせ30mm とした板に照射した場合、透過後の1cm 線量当量率は次のうちどれか。 ただし、エックス線は細い線束とし、測定点はいずれもエックス線管の焦点から1m 離れた点とする。また、鋼板及びアルミニウム板を透過した後の実効エネルギーは、透過前と変わらないものとし、散乱線による影響は無いものとする。
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正解: 5
正答
(5)
この問題のポイント
24 mmの鋼板と40 mmのアルミニウム板はいずれも8→2 mSv/min、すなわち透過率1/4を与えます。同じ実効エネルギーなら厚さに比例して指数が加算されるので、合成透過率は (1/4)^(15/24+15/40)=(1/4)^(0.625+0.375)=1/4。したがって 8 mSv/min×1/4=2.0 mSv/min です。
解説
24 mmの鋼板と40 mmのアルミニウム板はいずれも8→2 mSv/min、すなわち透過率1/4を与えます。同じ実効エネルギーなら厚さに比例して指数が加算されるので、合成透過率は (1/4)^(15/24+15/40)=(1/4)^(0.625+0.375)=1/4。したがって 8 mSv/min×1/4=2.0 mSv/min です。
選択肢の確認
1.0.1mSv/min
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 提示の0.1 mSv/minは入射8 mSv/minに対し透過率0.1/8=0.0125に相当します。厚さ比から得る透過率0.25と異なり、合成遮蔽後の2 mSv/minを表しません。
2.0.5mSv/min
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 提示の0.5 mSv/minは入射8 mSv/minに対し透過率0.5/8=0.0625に相当します。厚さ比から得る透過率0.25と異なり、合成遮蔽後の2 mSv/minを表しません。
3.1.0mSv/min
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 提示の1.0 mSv/minは入射8 mSv/minに対し透過率1/8=0.125に相当します。厚さ比から得る透過率0.25と異なり、合成遮蔽後の2 mSv/minを表しません。
4.1.5mSv/min
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 提示の1.5 mSv/minは入射8 mSv/minに対し透過率1.5/8=0.1875に相当します。厚さ比から得る透過率0.25と異なり、合成遮蔽後の2 mSv/minを表しません。
5.2.0mSv/min
判定:正答(記述・組合せは正しい)。 提示の2.0 mSv/minは入射8 mSv/minに対し透過率2/8=0.25に相当します。合成遮蔽の透過率0.25による2 mSv/minと数値が合います。
覚えるポイント
同じ透過率を与える基準厚が分かると、任意厚の指数は厚さ比で表せます。異種材料を重ねた透過率は各透過率の積であり、指数表示では厚さ比を加算します。重ね合わせ後の線量率は2.0 mSv/minです。