Y2023M04Q3|2023年4月公表 エックス線作業主任者免許試験 過去問
下図は、あるエックス線装置から発生するエックス線のエネルギー分布を示したもので、①の曲線は、通常の照射時のエネルギー分布を示したものである。このエックス線装置の照射条件を変化させた場合に、エネルギー分布が図中の曲線②及び曲線③となるときの照射条件の組合せとして、適切なものは(1)~(5)のうちどれか。 ただし、照射条件は、次のA からE とする。 A 管電圧は一定にし、管電流を増加させる。 B 管電圧は一定にし、管電流を減少させる。 C 管電圧を上げ、管電流は一定にする。 D 管電圧を上げ、管電流も増加させる。 E 管電圧を下げ、管電流は一定にする。 曲線② 曲線③

解答・解説を見る
正解: 2
正答
(2)
この問題のポイント
曲線の右端で管電圧変化を、縦方向の強度で管電流変化を判別します。曲線②は短波長限界が①と同じで強度だけ増えるため管電圧一定・管電流増加のAです。曲線③は限界が長波長側へ移り強度も下がるため管電圧低下・管電流一定のEです。
解説
Aは曲線②の条件として正しいです。短波長限界が①と同じまま全強度だけが増えるのは、管電圧一定・管電流増加です。
Bはどちらの曲線にも該当しない誤りです。管電圧一定で管電流を減らすと短波長限界は同じで全強度が下がるため、②・③のいずれとも異なります。
Cはどちらの曲線にも該当しない誤りです。管電圧を上げて管電流を一定にすると短波長限界は短波長側へ移るため、②の同一限界も③の長波長側移動も再現しません。
Dはどちらの曲線にも該当しない誤りです。管電圧と管電流をともに上げると短波長限界が短波長側へ移り全強度も増すため、②の同一限界にも③の長波長側移動にも該当しません。
Eは曲線③の条件として正しいです。管電流一定で管電圧を下げると短波長限界が長波長側へ移り、発生効率も下がって全強度が減ります。
選択肢の確認
1.A B
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 曲線②は短波長限界が変わらず全強度だけ増えるためAの管電圧一定・管電流増加です。曲線③は短波長限界が長波長側へ移るので、Bの管電圧一定・管電流減少ではなくEです。
2.A E
判定:正答(記述・組合せは正しい)。 曲線②は短波長限界が同じで、管電流増加により全強度が増すためAです。曲線③は管電圧低下によって短波長限界が長波長側へ移り、全強度も減るためEです。
3.B D
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 曲線②は全強度が増えているので管電流減少のBではなくAです。曲線③は短波長限界が長波長側へ移るため、管電圧を上げるDではなく管電圧を下げるEです。
4.C D
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 CとDはいずれも管電圧を上げる条件なので短波長限界を短波長側へ移します。曲線②の同一限界にも曲線③の長波長側移動にも対応しません。
5.C E
判定:正答ではない(記述・組合せは誤り)。 曲線③を管電圧低下・管電流一定のEとする点は正しい一方、曲線②は管電圧上昇・管電流一定のCでは短波長限界が短くなります。曲線②は管電圧一定・管電流増加のAです。
覚えるポイント
曲線②は短波長限界が曲線①と同じで強度だけ増えるため、管電圧一定・管電流増加の条件です。曲線③は短波長限界が長波長側へ移り強度も下がるため、管電圧低下・管電流一定の条件です。