10PM125|第10回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第10回午後(科目未分類)
次の文で示す患者に対して循経取穴をする場合、適切な経穴はどれか。「53歳の女性。電撃性の疼痛が発作的に右下歯、下顎部にかけて走るようになった。」
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
症状から罹患領域を判断し、その部位を通る経脈に基づいて遠隔穴を選ぶ問題です。
右下歯から下顎部へ走る電撃痛は三叉神経第3枝領域を示唆し、顔面・下顎・歯と関係する大腸経の合谷が適切です。
解説
発作性で電撃性の疼痛が下歯・下顎部へ走ることから、現代医学的には三叉神経痛、とくに下顎神経領域を考えます。循経取穴では、手の陽明大腸経が示指から上肢外側、頚部、顔面へ上行し、口・歯・鼻周囲と関係するため、原穴の合谷を選びます。
合谷は顔面口腔部の症状に用いる代表的な遠隔穴です。ただし、歯痛や顔面痛には歯科疾患、感染、帯状疱疹などもあるため、臨床では原因評価を省略しません。
選択肢の確認
- 1.合谷:正しい。合谷は手の陽明大腸経の原穴で、顔面・口・歯の症状に用いる代表的な遠隔穴です。
- 2.陽谷:誤り。陽谷は手の太陽小腸経の経火穴で、下顎・下歯を通る大腸経の循経取穴ではありません。
- 3.陽池:誤り。陽池は手の少陽三焦経の原穴で、手関節後面にあり、本症例の下歯痛に対する循経取穴ではありません。
- 4.大陵:誤り。大陵は手の厥陰心包経の原穴で、下顎部を通る経脈ではありません。
覚えるポイント
- 電撃性・発作性の顔面痛は三叉神経痛を考える。
- 下歯・下顎部は下顎神経領域。
- 循経取穴では顔面・歯と関係する大腸経の合谷。
- 原因不明の顔面痛を鍼灸だけで判断せず、歯科・医科的評価につなげる。