10PM133|第10回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第10回午後(科目未分類)
次の文で示す患者の病態に対し、局所治療穴として適切なのはどれか。 「30歳の女性。保険の外交員。半年前からカバンを持って歩いていると腕がしびれて痛くなる。なで肩。エデンテスト陽性。」
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
症例と誘発テストから胸郭出口症候群の圧迫部位を判断し、その局所にある経穴を選ぶ問題です。
なで肩で、荷物を持つと上肢症状が出現し、エデンテスト陽性であることから肋鎖間隙での圧迫を考え、気戸を選びます。
解説
胸郭出口症候群では腕神経叢や鎖骨下動静脈が、斜角筋間隙、肋鎖間隙、小胸筋下間隙などで圧迫されます。エデンテストは肩甲帯を後下方へ引き、肋鎖間隙を狭くして橈骨動脈の変化や症状をみる検査です。
気戸は足の陽明胃経に属し、鎖骨下縁付近の前胸部に位置して肋鎖間隙に近いため、局所治療穴として選ばれます。この部位の深部には鎖骨下血管、腕神経叢、肺尖があるため、深刺による血管・神経損傷や気胸を避けなければなりません。
選択肢の確認
- 1.曲垣:誤り。曲垣は肩甲棘内側端付近の肩甲部にあり、肋鎖間隙の局所穴ではありません。
- 2.気戸:正しい。気戸は鎖骨下縁の前胸部にあり、エデンテストで示される肋鎖間隙部の局所穴です。
- 3.天鼎:誤り。天鼎は頚部外側、胸鎖乳突筋後縁付近にあり、斜角筋部には近いものの、本症例の肋鎖間隙に最も対応する穴ではありません。
- 4.秉風:誤り。秉風は肩甲棘上窩の肩甲部にあり、肋鎖間隙の局所穴ではありません。
覚えるポイント
- エデンテストは肋鎖間隙の圧迫をみる。
- なで肩・荷物保持で増悪する上肢しびれは胸郭出口症候群を示唆。
- 局所穴は鎖骨下部の気戸。
- 鎖骨下部の深刺は肺尖・鎖骨下血管・腕神経叢を損傷しうる。