10PM137|第10回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第10回午後(科目未分類)
次の文で示す患者の病態に対し、罹患局所への治療部位として適切なのはどれか。 「左殿部から大腿後外側に痛みが放散する。下肢伸展挙上テスト陽性。ボンネットテスト陽性。」
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
放散痛と神経伸張テストから坐骨神経障害の部位を推定する症例問題です。
下肢伸展挙上テストに加えてボンネットテストが陽性なので、梨状筋による坐骨神経圧迫を考えます。
解説
殿部から大腿後外側へ放散する痛みと下肢伸展挙上テスト陽性は、坐骨神経または腰仙部神経根の刺激を示します。ボンネットテストは股関節を屈曲・内転・内旋させて梨状筋を伸張し、坐骨神経症状が再現されるかをみるため、陽性なら梨状筋症候群を示唆します。
このため罹患局所は梨状筋部です。深殿部には坐骨神経や殿動静脈が走るため、刺鍼では体表解剖だけでなく深部解剖を把握し、神経へ向けた無理な深刺を避けます。
選択肢の確認
- 1.腰三角部:誤り。腰三角部は腰背部の筋・筋膜性疼痛に関係しますが、ボンネットテスト陽性を説明しません。
- 2.腰方形筋外縁部:誤り。腰方形筋外縁部は腰部局所痛に関係しますが、梨状筋伸張で再現される坐骨神経症状の罹患局所ではありません。
- 3.L4〜L5椎間関節部:誤り。L4〜L5椎間関節部は腰椎由来の神経根症状で検討しますが、ボンネットテスト陽性は梨状筋部をより支持します。
- 4.梨状筋部:正しい。梨状筋の緊張・肥厚により坐骨神経が圧迫され、殿部から大腿後面へ放散痛を起こします。
覚えるポイント
- SLR陽性は坐骨神経・腰仙部神経根刺激。
- ボンネットテスト陽性は梨状筋症候群を示唆。
- 局所は梨状筋部。
- 深殿部刺鍼では坐骨神経・殿血管の損傷を防ぐ。