10PM86|第10回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第10回午後(科目未分類)
重症熱傷の初期治療で正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
重症熱傷の初期に最も重要な循環管理を問う問題です。
広範囲熱傷では毛細血管透過性亢進により血管内液が失われるため、早期の輸液が必要になります。
解説
重症熱傷では、炎症反応によって毛細血管から水分・蛋白が組織へ漏れ、循環血漿量が低下して熱傷ショックを起こします。このため、気道熱傷の有無を確認しながら、静脈路を確保して適切な晶質液を投与し、尿量や循環動態をみて調整します。
受傷直後の局所冷却は小範囲なら有用なことがありますが、重症熱傷で全身を長時間冷やすと低体温を招きます。輸血は出血や明らかな適応がある場合に検討するもので、毛細血管漏出による初期循環不全に対する第一選択ではありません。
選択肢の確認
- 1.全身の冷却:誤り。重症熱傷で全身を冷却すると低体温を起こし、凝固障害や循環不全を悪化させるおそれがあります。局所冷却と全身冷却を区別します。
- 2.頭部の挙上:誤り。頭部挙上は特定の状況で行うことはありますが、重症熱傷の初期循環治療の中心ではありません。
- 3.輸液:正しい。血管内液が組織へ移動して循環血漿量が減少するため、早期輸液により組織灌流を維持します。
- 4.輸血:誤り。初期の主病態は失血ではなく血漿成分の漏出です。輸血は出血、重度貧血など別の適応がある場合に行います。
覚えるポイント
- 重症熱傷の初期は気道・呼吸・循環の順で評価する。
- 広範囲熱傷では毛細血管漏出から熱傷ショックを起こす。
- 初期循環管理の中心は輸液。
- 全身冷却による低体温を避ける。