11PM125|第11回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第11回午後(科目未分類)
次の文で示す患者の病証に対する治療で適切なのはどれか。「48歳の女性。夕方になると下腿がむくむ。下痢ぎみで身体が重だるい。手足が冷える。脈は沈遅。」
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
浮腫、下痢、身体の重だるさ、冷え、沈遅脈から病証を組み立てる問題です。
脾の運化低下に寒証が加わった脾陽虚と判断し、脾陽を補う治法を選びます。
解説
脾は水穀の運化と水湿の輸布に関与します。脾陽が不足すると飲食物と水湿を十分に運べず、下痢、食欲低下、身体の重だるさ、浮腫などが現れます。陽虚のため手足が冷え、脈は深く遅い沈遅を示します。
夕方に増える下腿浮腫は現代医学的には静脈うっ滞、心不全、腎・肝疾患、薬剤など多くの原因があり、東洋医学的病証だけで判断しません。本問の弁証論治では、脾陽を補い、運化と水湿代謝を助けることが適切です。
選択肢の確認
- 1.肝陰を補う:誤り。肝陰虚なら目の乾燥、筋のけいれん、虚熱などが中心で、本症例の下痢・冷え・浮腫とは合いにくい。
- 2.脾陽を補う:正しい。下痢、浮腫、重だるさ、冷え、沈遅脈は脾陽虚を示し、脾陽を補う。
- 3.湿熱を除く:誤り。湿熱なら熱感、口苦、黄膩苔、滑数脈などを考えるが、本症例は冷えと遅脈を示す。
- 4.お血を除く:誤り。瘀血なら固定性刺痛、紫暗舌、腫塊などが手掛かりで、本症例の中心病機ではない。
覚えるポイント
- 脾陽虚は下痢・浮腫・重だるさ・冷えを示す。
- 沈遅脈は裏寒を示す手掛かりになる。
- 浮腫では現代医学的な心・腎・肝・静脈疾患も鑑別する。