14PM92|第14回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第14回午後(科目未分類)
頸髄損傷の症状で誤っているのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
頸髄損傷で起こる脊髄由来の運動・自律神経・二次合併症と、大脳皮質障害の症状を区別する問題です。
症状の責任部位が脊髄か大脳かを考えると判断できます。
解説
頸髄損傷では四肢麻痺に加え、交感神経活動の障害による起立性低血圧や体温調節障害、長期経過での関節異所性骨化などがみられます。損傷高位によっては呼吸障害、自律神経過反射、膀胱直腸障害などにも注意が必要です。
観念運動失行は、動作を理解し筋力もあるのに、命令された習熟動作をうまく行えない大脳皮質性の高次脳機能障害です。頸髄損傷そのものの症状ではありません。
選択肢の確認
- 1.関節異所性骨化:みられます。脊髄損傷後には股関節などの周囲に関節異所性骨化が生じ、可動域制限の原因となることがあります。
- 2.起立性低血圧:みられます。交感神経性血管収縮が不十分となり、臥位から座位・立位への移行で起立性低血圧を起こしやすくなります。
- 3.観念運動失行:みられません。観念運動失行は主に大脳皮質の障害で生じる高次脳機能障害で、頸髄損傷の症状ではありません。
- 4.体温調節障害:みられます。発汗や皮膚血流の自律神経調節が障害され、環境温度に応じた体温調節が難しくなります。
覚えるポイント
- 頸髄損傷では運動麻痺だけでなく自律神経障害も重要。
- 起立性低血圧と体温調節障害は自律神経障害による。
- 関節異所性骨化は脊髄損傷後の二次合併症。
- 失行は大脳皮質性の高次脳機能障害。