15AM77|第15回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第15回午前(科目未分類)
「40歳の女性。3か月前から歩行時のふらつき、めまいが出現した。また、2か月前から左の難聴、耳鳴りと左顔面の感覚が鈍いことを自覚している。四肢の筋力低下はない。」この患者でみられないのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
進行性の片側難聴・耳鳴り、顔面感覚低下、平衡障害から病変部位を推定する連問です。
第8脳神経、第5脳神経、小脳への影響と、錐体路徴候を区別します。
解説
3か月かけて進行するふらつき・めまいに、左難聴・耳鳴りと左顔面感覚低下が加わっています。これは小脳橋角部で第8脳神経を中心に、第5脳神経や小脳を圧迫する聴神経腫瘍を示唆します。
小脳系が障害されると指鼻試験が拙劣となり、つぎ足歩行が困難になります。第5脳神経第1枝の求心路が障害されれば角膜反射が低下・消失し得ます。一方、四肢筋力低下がなく錐体路障害を示す情報もないため、深部腱反射亢進はこの段階で予想される所見ではありません。
選択肢の確認
- 1.指鼻試験は拙劣である。:みられます。小脳橋角部腫瘍が小脳系へ影響すると、測定障害により指鼻試験が拙劣になります。
- 2.つぎ足歩行は不能である。:みられます。平衡機能・小脳機能の障害により、一直線上を歩くつぎ足歩行が困難になります。
- 3.角膜反射は消失する。:みられ得ます。三叉神経、とくに角膜反射の求心路である第1枝が障害されると角膜反射が低下・消失します。
- 4.深部腱反射は亢進する。:みられません。深部腱反射亢進は錐体路障害を示す所見ですが、本症例では四肢筋力低下もなく、主病変は第8・第5脳神経と小脳系です。
覚えるポイント
- 進行性片側難聴・耳鳴りは聴神経腫瘍を疑う。
- 顔面感覚低下は三叉神経圧迫を示唆する。
- 指鼻試験不良・つぎ足歩行困難は小脳系障害。
- 深部腱反射亢進は錐体路徴候。