15AM78|第15回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第15回午前(科目未分類)
「40歳の女性。3か月前から歩行時のふらつき、めまいが出現した。また、2か月前から左の難聴、耳鳴りと左顔面の感覚が鈍いことを自覚している。四肢の筋力低下はない。」最も考えられる疾患はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
片側の進行性難聴・耳鳴り、めまい、顔面感覚低下を統合して診断する症例問題です。
単一の内耳疾患だけでは説明しにくい、複数脳神経にまたがる所見が決め手です。
解説
最も考えられるのは聴神経腫瘍です。多くは前庭神経のシュワン細胞から発生する前庭神経鞘腫で、内耳道から小脳橋角部へ増大します。初期には片側性の進行性感音難聴、耳鳴り、平衡障害がみられます。
腫瘍が大きくなると近接する三叉神経を圧迫して顔面感覚低下や角膜反射低下を、小脳を圧迫して歩行失調を起こします。本症例では数か月かけた進行、片側難聴・耳鳴りに顔面感覚低下が加わるため、メニエール病や突発性難聴より聴神経腫瘍が適切です。
選択肢の確認
- 1.メニエール病:誤り。メニエール病は反復する回転性めまい、変動する感音難聴、耳鳴りを示しますが、顔面感覚低下は通常説明できません。
- 2.突発性難聴:誤り。突発性難聴は文字どおり急激に発症する感音性難聴で、数か月かけて進行する経過や顔面感覚低下とは合いません。
- 3.聴神経腫瘍:正しい。片側の進行性難聴・耳鳴り、平衡障害、三叉神経症状は小脳橋角部の聴神経腫瘍に典型的です。
- 4.脊髄空洞症:誤り。脊髄空洞症では解離性感覚障害や手の筋萎縮などがみられますが、片側難聴・耳鳴りを中心とする症例ではありません。
覚えるポイント
- 聴神経腫瘍は前庭神経由来の神経鞘腫が多い。
- 進行性片側難聴・耳鳴り・平衡障害が初期症状。
- 増大すると三叉神経症状や小脳症状を伴う。
- 顔面感覚低下は単純な内耳疾患だけでは説明しにくい。