15AM80|第15回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第15回午前(科目未分類)
「25歳の男性。1年前から飲酒量が増加し、食事回数は減少した。1か月前から下腿浮腫、息切れ、膝蓋腱反射の消失がみられ、今朝から意識消失もみられるようになった。」原因と考えられるのはどれか.
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
前問と同じ症例について、意識障害・心症状・末梢神経症状を起こす原因栄養素を問う問題です。
飲酒と摂食不足から、ビタミンB1の吸収・摂取不足を考えます。
解説
原因はビタミンB1欠乏です。ビタミンB1はピルビン酸脱水素酵素など糖質代謝に関わる酵素の補酵素として必要で、欠乏するとATP産生に依存する脳、心筋、末梢神経が障害されます。
その結果、ウェルニッケ脳症による意識障害、脚気心による浮腫・息切れ、末梢神経障害による腱反射低下・消失が生じます。多量飲酒では食事摂取不足に加え、吸収障害や代謝上の問題も重なり、ビタミンB1欠乏を起こしやすくなります。
選択肢の確認
- 1.ビタミンB1欠乏:正しい。ビタミンB1欠乏はウェルニッケ脳症、脚気心、末梢神経障害を一元的に説明します。
- 2.ニコチン酸欠乏:誤り。ニコチン酸、すなわちナイアシン欠乏ではペラグラを起こし、皮膚炎、下痢、認知・精神症状が中心です。
- 3.ウイルス感染:誤り。ウイルス感染では、本症例にみられる長期の栄養不良、心不全様症状、末梢神経障害を一元的に説明できません。
- 4.脳腫瘍:誤り。脳腫瘍は意識障害を起こし得ますが、栄養不良を背景とした浮腫・息切れ・腱反射消失の組合せはビタミンB1欠乏が適切です。
覚えるポイント
- 原因はビタミンB1欠乏。
- ビタミンB1は糖質代謝とATP産生に必要。
- 脳ではウェルニッケ脳症、心では脚気心、末梢神経では多発神経障害を起こす。
- 多量飲酒と摂食不足は重要な危険因子。