15PM121|第15回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第15回午後(科目未分類)
次の文で示す患者の病証で適切なのはどれか。「57歳の女性。体型はやや肥満で、膝の内側に重だるい痛みを訴える。雨の日は症状が増悪は、下腿がむくむ。疲れやすく軟便になりやすい。」
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
症例の痛みの性質、天候による変化、全身所見から痹証を弁別する問題です。
「重だるく固定する痛み」「雨天で増悪」「むくみ」がどの邪を示すかに注目します。
解説
57歳女性で、膝内側の重だるい痛み、雨の日の増悪、下腿浮腫がみられます。これらは湿邪の重濁・粘滞性を示す所見です。さらに、やや肥満、疲れやすい、軟便になりやすいという所見は、脾の運化低下によって湿が生じやすい背景を示します。したがって、湿邪が優位な着痹が適切です。
行痹は風邪が強く痛みが移動し、痛痹は寒邪が強く激しい固定痛を示します。熱痹では局所の発赤・熱感・腫脹や熱証が目立ちます。膝痛では変形性膝関節症、半月板障害、炎症性関節炎などの現代医学的鑑別も別に行い、東洋医学的病証と診断名を同一視しません。
選択肢の確認
- 1.行痹:誤り。行痹は風邪が主体で、痛む場所が移動する遊走性疼痛が特徴です。本症例は重く固定した痛みです。
- 2.痛痹:誤り。痛痹は寒邪が主体で、強い固定痛、冷えによる増悪、温めると軽減する傾向が中心です。
- 3.着痹:正しい。着痹は湿邪が主体で、重だるい固定痛、腫れ、雨天・湿度での増悪が特徴です。
- 4.熱痹:誤り。熱痹では関節の発赤、熱感、腫脹、灼熱痛など熱証が目立ちますが、本症例には示されていません。
覚えるポイント
- 行痹は風・遊走痛。
- 痛痹は寒・激しい固定痛。
- 着痹は湿・重だるい固定痛・腫れ・雨天増悪。
- 熱痹は発赤・熱感・腫脹・灼熱痛。