15PM123|第15回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第15回午後(科目未分類)
次の文で示す患者の病証に対し、発作予防を目的として循経取穴する場合、適切なのはどれか。「61歳の男性。管理職。長時間の会議や強いストレス下で前胸部の痛みを自覚する。発作は間欠的で、痛みは数分で消失する。現在内科に通院中である。」
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
前胸部痛の経過から緊急性を意識しつつ、循経取穴に適する経穴を選ぶ問題です。
胸部を走る心包経と、内関の要穴としての性質を確認します。
解説
61歳男性は、会議や強いストレスで前胸部痛が誘発され、数分で消失し、内科に通院中です。経過は労作・ストレスで誘発される狭心症様の胸痛を考えさせます。循経取穴では、手の厥陰心包経の絡穴であり、八総穴として陰維脈に通じ、胸・心部の病証に用いられる内関が適切です。
内関は手関節掌側横紋の上方2寸、長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間に取ります。この問題は国試上の選穴を問うものであり、鍼灸施術が狭心症の医学的管理に代わるものではありません。安静でも続く胸痛、長時間の痛み、冷汗、呼吸困難などがあれば急性冠症候群を疑い、直ちに救急対応が必要です。
選択肢の確認
- 1.合谷:誤り。合谷は手の陽明大腸経の原穴で、顔面・頭部などに広く用いますが、胸痛に対する循経取穴の第一選択ではありません。
- 2.内関:正しい。内関は心包経の絡穴かつ八総穴で、陰維脈と通じ、胸部・心部の病証に用いられます。
- 3.外関:誤り。外関は手の少陽三焦経の絡穴で、陽維脈に通じ、側頭部・耳・上肢外側などとの関係が中心です。
- 4.列缺:誤り。列缺は手の太陰肺経の絡穴で、任脈に通じ、肺・咽喉・頸項部などに用いられます。
覚えるポイント
- 内関は心包経の絡穴、八総穴で陰維脈に通じる。
- 胸部・心部の病証は内関と結び付ける。
- 前胸部痛はまず心疾患の緊急性を評価する。
- 施術は循環器診療の代替ではない。