16AM77|第16回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第16回午前(科目未分類)
「20歳の男性。10日前、バイク事故により頚椎を損傷し脊髄損傷となった。上肢下肢に麻痺がある。」この患者で現在みられないのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
頸髄損傷後10日という急性期の時間経過から、現在みられやすい合併症と、遅れて出現する合併症を区別する症例問題です。
受傷高位と発症時期が決め手です。
解説
患者は頸椎損傷による四肢麻痺があり、受傷後10日の急性期です。頸髄損傷では横隔神経や呼吸補助筋の障害による呼吸障害、自律神経障害や脊髄ショックに伴う血圧変動、重症外傷・中枢神経障害に伴うストレス潰瘍などが早期からみられます。
異所性骨化は、麻痺した大関節周囲に骨が形成される合併症で、一般に受傷後数週から数か月して出現します。受傷10日目の「現在」の所見としては最も考えにくいため4が正答です。
選択肢の確認
- 1.呼吸障害:みられます。頸髄損傷では損傷高位によって横隔膜や呼吸補助筋の機能が障害され、換気不全や排痰困難が生じます。
- 2.血圧の変動:みられます。急性期には脊髄ショックや自律神経障害により低血圧などの血圧変動が起こります。
- 3.消化性潰瘍:みられます。重症外傷や中枢神経障害ではストレス潰瘍を生じることがあります。
- 4.異所性骨化:現在はみられにくい。異所性骨化は通常、受傷後数週以降に股関節などの麻痺関節周囲へ出現する遅発性合併症です。
覚えるポイント
- 頸髄損傷急性期は呼吸・循環管理が重要。
- 脊髄ショックでは低血圧や弛緩性麻痺がみられる。
- ストレス潰瘍は早期合併症になり得る。
- 異所性骨化は数週〜数か月後に出現することが多い。