16AM79|第16回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第16回午前(科目未分類)
「72歳の男性。以前より発作性心房細動を指摘されていた。事務作業中に倒れたが、呼びかけには何とか返答できた。右上下肢は全く動かず、頭痛、嘔吐はなかった。」最も考えられるのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
発作性心房細動を背景に、突然発症した持続性片麻痺から脳血管障害の病型を推定する症例問題です。
危険因子、発症様式、症状の持続、頭痛・嘔吐の有無を拾います。
解説
72歳男性には発作性心房細動があり、作業中に突然倒れ、右上下肢が全く動かなくなっています。心房細動では左心房内に血栓が形成され、それが脳動脈へ流入して閉塞する心原性脳塞栓症を起こしやすくなります。突然完成する強い局所神経症状が決め手です。
くも膜下出血では突然の激しい頭痛や嘔吐が典型です。脳血栓は動脈硬化部位に血栓が形成され、段階的・進行性に発症することがあります。一過性脳虚血発作では神経症状が一過性に消失しますが、本症例では右上下肢が全く動かない状態が続いています。
選択肢の確認
- 1.クモ膜下出血:誤り。くも膜下出血では突然の激しい頭痛、嘔吐、髄膜刺激症状などが典型で、本症例では頭痛・嘔吐がありません。
- 2.脳血栓:誤り。脳血栓も脳梗塞を起こしますが、心房細動を背景に突然完成した片麻痺では脳塞栓がより考えやすいです。
- 3.脳塞栓:正しい。心房細動による心内血栓が脳動脈を閉塞した心原性脳塞栓が最も考えられます。
- 4.一過性脳虚血発作:誤り。一過性脳虚血発作では神経症状が一過性で回復します。本症例の完全片麻痺は持続性脳梗塞を示唆します。
覚えるポイント
- 心房細動は心原性脳塞栓の重要な危険因子。
- 脳塞栓は突然、症状が完成して発症しやすい。
- 片麻痺は対側大脳半球の運動路障害を示す。
- 脳卒中が疑われれば直ちに救急対応する。