16PM120|第16回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第16回午後(科目未分類)
次の文で示す患者の病証に対する治療で適切なのはどれか。「5歳の男児。睡眠中に遺尿し、目覚めてから気がつく。排尿量は比較的多く、四肢が冷える。舌質は淡、脈は沈遅。」
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
小児夜尿の症状、冷え、舌、脈から証を立て、治療方針を選ぶ症例問題です。
排尿量が多いことと寒証所見を、腎陽の固摂・気化不足へ結び付けます。
解説
睡眠中の遺尿に気付かず、排尿量が比較的多いことは、腎の固摂・膀胱の気化が弱い状態を示します。四肢冷、舌質淡、沈遅脈は、陽気不足による虚寒証の所見です。
以上から腎陽虚による夜尿と弁証し、腎陽を補って膀胱の気化・固摂を助ける方針が適切です。脾気、心血、肝陰の不足を示す決め手はありません。これは国家試験上の弁証であり、小児の遺尿では年齢、発達、尿路疾患、糖尿病などの医学的評価も必要です。
選択肢の確認
- 1.脾気を補う。:誤り。脾気虚では食欲不振、倦怠感、軟便などが中心で、本症例の多量の夜尿と強い冷えを最もよく説明しません。
- 2.腎陽を補う。:正しい。多量の夜尿、四肢冷、淡舌、沈遅脈から腎陽虚と判断し、腎陽を補います。
- 3.心血を補う。:誤り。心血虚では不眠、動悸、健忘、淡白な顔色などが中心で、本症例の主証ではありません。
- 4.肝陰を補う。:誤り。肝陰虚では目の乾燥、筋のけいれん、虚熱などを考えますが、本症例は虚寒所見が中心です。
覚えるポイント
- 排尿量の多い夜尿は腎の固摂・気化不足を考える。
- 四肢冷・淡舌・沈遅脈は陽虚寒証。
- 本例の治療方針は腎陽を補う。
- 小児夜尿では現代医学的原因の評価も忘れない。