16PM121|第16回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第16回午後(科目未分類)
次の文で示す患者の病証に対する治療で適切でないのはどれか。「45歳の男性。日頃から頭痛、耳鳴りがあり、怒ると症状が悪化する。顔面紅潮、口が苦く、寝汗を伴う。舌質は紅、脈は弦数。」
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
頭痛・耳鳴り・怒りによる増悪と、舌脈・寝汗から病機を組み立て、適切でない経脈治療を選ぶ症例問題です。
肝陽・肝火の上亢と、その背景にある陰虚を分けて考えます。
解説
怒ると悪化する頭痛・耳鳴り、顔面紅潮、口苦、紅舌、弦数脈は、肝陽上亢または肝火上炎を示します。寝汗は陰虚を示し、腎陰不足によって肝陽を抑えられない病機も考えます。
そのため、足の少陰腎経を補って陰を養い、足の厥陰肝経や足の少陽胆経を瀉して上亢した肝陽・肝火を鎮める方針は整合します。足の陽明胃経を補うことは、この病機に対する中心的治療ではないため適切でありません。頭痛が急激・激烈である場合や神経症状を伴う場合は、東洋医学的弁証より先に緊急の医学的評価が必要です。
選択肢の確認
- 1.足の陽明経を補う。:適切でない。足の陽明胃経を補うことは、肝陽上亢・肝火上炎と陰虚を中心とする本症例の主要な治療方針ではありません。
- 2.足の少陰経を補う。:適切です。足の少陰腎経を補い、寝汗などから考えられる腎陰不足を補う方針です。
- 3.足の少陽経を瀉す。:適切です。足の少陽胆経を瀉し、肝胆の火熱や少陽経に沿う頭部症状を鎮めます。
- 4.足の厥陰経を瀉す。:適切です。足の厥陰肝経を瀉し、怒りで増悪する肝陽・肝火の上亢を抑えます。
覚えるポイント
- 怒りで増悪する頭痛・口苦・弦数脈は肝火・肝陽上亢を示す。
- 寝汗は陰虚の重要所見。
- 腎経を補い、肝経・胆経を瀉す方針を考える。
- 危険な頭痛では医学的評価を最優先する。