16PM129|第16回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第16回午後(科目未分類)
次の文で示す患者の病態に対し、罹患局所への刺鍼部位として適切なのはどれか。「50歳の男性。2か月前より右腰から殿部にかけて痛む。体幹の前屈時痛はないが、右斜め後ろに反らせた時、痛みが出現する。腰部正中より右外方約2cmに圧痛がある。」
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
腰痛の誘発動作と圧痛部位から、筋性・椎間関節性・仙腸関節性を鑑別する症例問題です。
伸展と回旋を組み合わせた動作で痛みが出ることが決め手です。
解説
腰椎を患側へ伸展・回旋すると椎間関節が圧迫されるため、椎間関節性疼痛では斜め後方へ反らす動作で痛みが再現されます。腰部正中から約2cm外側の限局した圧痛も、腰椎椎間関節部の位置と合います。
体幹前屈時痛がないことは椎間板性疼痛を支持しにくく、腰方形筋や腸肋筋の筋性疼痛より、誘発動作と局所圧痛から右腰椎椎間関節が適切です。これは罹患部位の同定を問うもので、関節腔へ直接刺入することを勧めるものではありません。深部施術では腎臓、神経、血管などの解剖を確認します。
選択肢の確認
- 1.右腰方形筋:誤り。腰方形筋はより外側深部に位置し、側屈や第12肋骨・腸骨稜との関連が中心です。本例の伸展回旋痛と正中外方2cmの圧痛は椎間関節に合います。
- 2.右腸肋筋:誤り。腸肋筋の筋性疼痛も伸展で痛むことはありますが、本例の限局した関節部圧痛と斜め後屈での再現から椎間関節が優先されます。
- 3.右腰椎椎間関節:正しい。右斜め後屈での疼痛誘発と、正中より右外方約2cmの圧痛は右腰椎椎間関節性疼痛を示唆します。
- 4.右仙腸関節:誤り。仙腸関節痛は上後腸骨棘周囲や殿部に圧痛があり、仙腸関節誘発テストで評価します。
覚えるポイント
- 腰椎伸展+回旋で椎間関節が圧迫される。
- 正中から約2cm外側の限局圧痛は椎間関節を示唆する。
- 仙腸関節痛は上後腸骨棘周囲を評価する。
- 局所同定と関節内刺入は同じ意味ではない。