16PM136|第16回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第16回午後(科目未分類)
「50歳の女性。3年前から喘鳴を伴う発作性の呼吸困難がある。全身倦怠感があり、腰がだるく、四肢の冷えがみられ、稀薄な痰がでる。舌質は淡、脈は沈細。」治療方針として適切なのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
前問と同じ症例について、喘息様症状を肺と腎の機能関係から治療方針へ結び付ける問題です。
肺が気を主り、腎が納気を主ることを用います。
解説
喘鳴、発作性呼吸困難、稀薄な痰は肺の宣発・粛降失調を示し、全身倦怠感は肺気虚を示します。腰のだるさ、四肢冷、沈細脈は腎の不足を示し、腎が吸気を納められない納気不全が呼吸困難を助長していると考えます。
したがって、肺気を補って呼吸を整えるとともに、腎を補って納気を助ける「肺腎を補う」が適切です。これは東洋医学的治療方針であり、気管支喘息の薬物治療や発作時の医学的管理に代わるものではありません。
選択肢の確認
- 1.肝腎を補う。:誤り。肝腎を補う方針は、肝腎陰虚による目・筋・腰膝症状などで考えますが、本症例の主症状は肺の呼吸失調です。
- 2.心脾を補う。:誤り。心脾を補う方針は動悸、不眠、健忘、食欲不振、出血傾向など心脾両虚で用います。
- 3.脾胃を補う。:誤り。脾胃を補うことは痰の生成を抑えるうえで関係しますが、腰のだるさと納気不足を含む本例の中心は肺腎です。
- 4.肺腎を補う。:正しい。肺の宣発・粛降と腎の納気がともに不足しているため、肺腎を補います。
覚えるポイント
- 肺は気・呼吸を主り、腎は納気を主る。
- 喘鳴・稀薄痰は肺、腰のだるさ・冷えは腎の不足。
- 本例は肺腎両虚として補う。
- 喘息の医学的治療を継続する。