16PM137|第16回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第16回午後(科目未分類)
「65歳の男性。主訴は左下肢痛。平地を200mほど歩くと足が痛み、歩けなくなる。しばらく休むとまた歩くことができる。検査所見では左下肢動脈拍動減弱、ケンプ徴候陰性、膝蓋腱反射正常である。」本症例でみられるのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
歩行で下肢痛が出て休むと改善する間欠性跛行を、血管性と神経性に鑑別する症例問題です。
動脈拍動減弱、ケンプ徴候陰性、腱反射正常が血管性を示します。
解説
一定距離を歩くと下肢痛が出現し、立ち止まって休むと再び歩けるのは間欠性跛行です。左下肢動脈拍動が減弱し、神経根刺激を示すケンプ徴候が陰性、膝蓋腱反射が正常であることから、末梢動脈疾患による血管性間欠性跛行が考えられます。
動脈血流が不足すると、下肢の冷感、皮膚色変化、創傷治癒遅延などがみられます。前傾姿勢で楽になるのは腰部脊柱管狭窄症による神経性跛行の特徴です。末梢動脈疾患は心筋梗塞・脳卒中の危険とも関係するため、医療機関で血管評価を受ける必要があります。
選択肢の確認
- 1.前傾姿勢で休息すると楽になる。:誤り。前傾姿勢で休むと楽になるのは、腰部脊柱管狭窄症による神経性間欠性跛行の特徴です。
- 2.痛みは髄節性である。:誤り。髄節性の放散痛は神経根障害でみられます。本例は動脈拍動減弱から血管性疼痛が中心です。
- 3.下腿の知覚が鈍い。:誤り。知覚鈍麻は神経障害でみられやすく、本例では反射正常・ケンプ徴候陰性です。
- 4.下肢の冷感がある。:正しい。末梢動脈血流が低下しているため、患肢の冷感がみられます。
覚えるポイント
- 血管性跛行は歩行で痛み、立位の休息でも改善する。
- 動脈拍動減弱と下肢冷感が重要。
- 神経性跛行は前屈で軽快しやすい。
- 末梢動脈疾患では全身の動脈硬化リスクも評価する。