16PM140|第16回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第16回午後(科目未分類)
「65歳の男性。主訴は動作緩慢と振戦で上肢に歯車様固縮がみられる。不眠、抑うつ、便秘を伴い、舌質はやや淡白、脈状は細弱を呈する。」治療対象となる適切な病証はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
パーキンソン病という現代医学的病態とは別に、舌・脈・随伴症状から東洋医学的な治療対象証を選ぶ連問です。
淡白舌と細弱脈から血虚を判断し、振戦と肝の関係を結び付けます。
解説
舌質がやや淡白で脈が細弱であることは、血の不足を示します。東洋医学では肝は血を蔵し、筋を主るため、肝血が不足して筋を養えなくなると、振戦、しびれ、筋のひきつり、めまいなどが起こると考えます。不眠や抑うつも血が神志を養えない所見として関係します。
したがって本症例の治療対象証は肝血虚証です。これはパーキンソン病という現代医学的診断そのものを肝血虚と同一視するものではなく、症例に示された四診情報から立てる東洋医学的証です。
選択肢の確認
- 1.肝血虚証:正しい。淡白舌・細弱脈という血虚所見に、振戦など筋の症状があり、肝血虚証が適切です。
- 2.心血虚証:誤り。心血虚でも不眠・抑うつはみられますが、振戦・筋症状を含む本例では肝血虚が中心です。
- 3.脾陽虚証:誤り。脾陽虚では食欲不振、腹部冷痛、軟便、浮腫、四肢冷などが中心です。
- 4.腎陽虚証:誤り。腎陽虚では腰膝の冷え・無力、畏寒、夜間頻尿、浮腫などが中心で、本例の淡舌・細弱脈と筋症状からは肝血虚が適切です。
覚えるポイント
- 淡白舌・細弱脈は血虚を示す。
- 肝は血を蔵し、筋を主る。
- 肝血虚では振戦・しびれ・筋のひきつりを考える。
- 現代医学的診断と東洋医学的証を同一視しない。