17AM18|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
手の第2 ” 4指を外転させるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
手の内在筋の作用を問う問題です。背側骨間筋は外転、掌側骨間筋は内転という関係で判断します。
解説
手の指の外転と内転は、中指(第3指)の軸を基準として定義されます。中指から遠ざかる動きが外転、中指に近づく動きが内転です。
背側骨間筋は4つあり、中手骨の間の背側にあります。作用は指の外転、すなわち指を中指から遠ざけて広げることです。設問の「第2から第4指を外転させる」に該当し、正答は4です。あわせて、中手指節関節の屈曲と指節間関節の伸展にも働きます。支配神経は**尺骨神経(深枝)**です。
掌側骨間筋は3つあり、作用は指の内転、すなわち指を中指に近づけて閉じることです。支配神経は同じく**尺骨神経(深枝)**です。
覚え方として、**背側骨間筋は外転(Dorsal ABduct)、掌側骨間筋は内転(Palmar ADduct)**という対応を、頭文字の「DAB」と「PAD」で記憶する方法が広く用いられます。
尺骨神経麻痺では、これら骨間筋が麻痺するため、指の開閉ができなくなり、手背の中手骨の間がくぼんで骨間溝が目立つ(骨間筋の萎縮)、そして中手指節関節が過伸展し指節間関節が屈曲する鷲手(鈎爪指)を呈します。母指内転筋も麻痺するためフローマン徴候が陽性となります。
他の選択肢を確認します。
回外筋は、前腕の後面深層にあり、前腕の回外を行います。支配は**橈骨神経(後骨間神経)**です。
虫様筋は4つあり、深指屈筋腱から起こって指背腱膜に停止し、中手指節関節の屈曲と指節間関節の伸展を行います。支配は、第1と第2虫様筋が正中神経、第3と第4虫様筋が尺骨神経です。
選択肢の確認
1.回外筋
誤り。前腕の回外を行う筋です。
2.虫様筋
誤り。中手指節関節の屈曲と指節間関節の伸展を行います。
3.掌側骨間筋
誤り。指の内転を行います。
4.背側骨間筋
正しい。指を中指から遠ざける外転を行います。
覚えるポイント
- 背側骨間筋=外転(DAB)、掌側骨間筋=内転(PAD)。基準は中指。
- いずれも尺骨神経(深枝)支配。麻痺で鷲手、骨間筋の萎縮、フローマン徴候。
- 虫様筋=中手指節関節の屈曲と指節間関節の伸展。第1・第2は正中神経、第3・第4は尺骨神経。