17AM21|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
喉頭について誤っている記述はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
喉頭の軟骨と声帯の構造を問う問題です。声帯靱帯がどことどこを結ぶかが決め手になります。
解説
喉頭は、咽頭と気管の間にあり、**発声と気道の保護(嚥下時に喉頭蓋が気道をふさぐ)**を担います。
喉頭の軟骨は、単一のものとして甲状軟骨、輪状軟骨、喉頭蓋軟骨、対をなすものとして披裂軟骨、小角軟骨、楔状軟骨があります。
甲状軟骨と輪状軟骨は、輪状甲状関節をつくって連結しています。この関節の動きにより甲状軟骨が前傾し、声帯が緊張して声が高くなります。したがって記述は正しいものです。
喉頭隆起は、甲状軟骨の左右の板が前方で合わさってできる隆起で、いわゆるのどぼとけです。男性で顕著となります。したがって記述は正しいものです。
披裂軟骨は左右一対あり、輪状軟骨の後上部に乗って輪状披裂関節をつくります。この関節の回転と滑走により声門の開閉が行われます。したがって記述は正しいものです。
声帯靱帯は、甲状軟骨の内面(前方)から、披裂軟骨の声帯突起(後方)に張る靱帯です。これを覆う粘膜とともに声帯ひだ(声帯)を形成し、左右の声帯の間の隙間が声門裂です。したがって「声帯靱帯は輪状軟骨に付く」は誤りであり、正答は4です。
喉頭の筋は、輪状甲状筋のみが上喉頭神経(外枝)の支配を受け、それ以外のすべての喉頭筋は反回神経(下喉頭神経)の支配を受けます。いずれも迷走神経の枝です。声門を開く(外転させる)のは後輪状披裂筋のみであり、両側の反回神経が麻痺すると声門が閉じたままとなり、呼吸困難をきたします。反回神経は、左が大動脈弓を、右が右鎖骨下動脈を回って上行するため、経路の長い左側が障害されやすく、肺癌や大動脈瘤、甲状腺手術による嗄声の原因となります。
選択肢の確認
1.甲状軟骨は輪状軟骨と関節する。
正しい記述。輪状甲状関節をつくり、声帯の緊張を調節します。
2.喉頭隆起は甲状軟骨にある。
正しい記述。いわゆるのどぼとけです。
3.披裂軟骨は対をなす。
正しい記述。左右一対あり、輪状披裂関節で声門を開閉します。
4.声帯靱帯は輪状軟骨に付く。
誤っている記述であり、これが正答。甲状軟骨と披裂軟骨の声帯突起を結びます。
覚えるポイント
- 声帯靱帯=甲状軟骨と披裂軟骨の声帯突起を結ぶ。声門を開くのは後輪状披裂筋のみ。
- 喉頭筋は輪状甲状筋だけが上喉頭神経、他はすべて反回神経支配。
- 反回神経は左が障害されやすい(大動脈弓を回るため)。障害で嗄声。