17AM23|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
心臓の動脈弁はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
心臓の弁の分類を問う問題です。**房室弁と動脈弁(半月弁)**という2種類に分けます。
解説
心臓には4つの弁があり、血液の逆流を防いでいます。これらは房室弁と動脈弁の2群に分けられます。
房室弁は、心房と心室の間にある弁です。右房室弁は三尖弁(3枚の弁尖)、左房室弁は僧帽弁(二尖弁、2枚の弁尖)と呼ばれます。房室弁には腱索が付き、それが乳頭筋につながっています。心室が収縮すると乳頭筋も収縮して腱索を引くため、弁が心房側へめくれ返るのを防ぎます。
動脈弁は、心室と大血管の間にある弁で、大動脈弁(左心室と大動脈の間)と肺動脈弁(右心室と肺動脈の間)があります。いずれも3枚のポケット状の半月形の弁尖からなるため、半月弁と総称されます。したがって、心臓の動脈弁は半月弁であり、正答は4です。動脈弁には腱索と乳頭筋がありません。血液が逆流しようとするとポケットに血液が入り込んで弁が閉じる仕組みです。なお、大動脈弁の直上(バルサルバ洞)から左右の冠状動脈が起こることも重要です。
弁の開閉と心音の関係も整理します。Ⅰ音は房室弁(三尖弁と僧帽弁)の閉鎖により、Ⅱ音は動脈弁(大動脈弁と肺動脈弁)の閉鎖により生じます。
聴診部位は、大動脈弁が第2肋間胸骨右縁、肺動脈弁が第2肋間胸骨左縁、三尖弁が第4肋間胸骨左縁、**僧帽弁が第5肋間左鎖骨中線のやや内側(心尖部)**です。
心周期では、等容性収縮期に房室弁が閉じ動脈弁もまだ閉じている、駆出期に動脈弁が開く、等容性弛緩期に動脈弁が閉じ房室弁もまだ閉じている、充満期に房室弁が開くという順に変化します。
選択肢の確認
1.二尖弁
誤り。二尖弁は僧帽弁の別名であり、房室弁です。
2.三尖弁
誤り。三尖弁は右房室弁です。
3.僧帽弁
誤り。僧帽弁は左房室弁です。
4.半月弁
正しい。大動脈弁と肺動脈弁を合わせた動脈弁の呼称です。
覚えるポイント
- 房室弁=三尖弁(右)と僧帽弁(左)。腱索と乳頭筋がある。Ⅰ音は房室弁の閉鎖。
- 動脈弁(半月弁)=大動脈弁と肺動脈弁。3枚の半月形の弁尖、腱索なし。Ⅱ音は動脈弁の閉鎖。
- 聴診部位=大動脈弁は第2肋間右縁、肺動脈弁は第2肋間左縁、三尖弁は第4肋間左縁、僧帽弁は心尖部。