17AM25|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
脳神経とその分布域との組合わせで正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
脳神経の分布域を問う問題です。名称の似た神経を取り違えないことが要点です。
解説
各選択肢を検討します。
動眼神経と外側直筋の組合せは誤りです。外側直筋を支配するのは**外転神経(第6脳神経)**です。動眼神経(第3脳神経)は、上直筋、下直筋、内側直筋、下斜筋、上眼瞼挙筋を支配し、加えて副交感神経線維により瞳孔括約筋と毛様体筋を支配します。外眼筋の支配は「外側直筋は外転神経、上斜筋は滑車神経、残りはすべて動眼神経」と覚えます。
眼神経と網膜の組合せも誤りです。網膜からの視覚情報を伝えるのは視神経(第2脳神経)です。眼神経は三叉神経の第1枝であり、前頭部、上眼瞼、鼻背、角膜などの**一般体性感覚(触覚、痛覚、温度覚)**を支配します。名称が紛らわしいので注意します。
鼓索神経と舌の組合せは正しく、正答は3です。鼓索神経は顔面神経(第7脳神経)の枝で、鼓室を通って舌神経(三叉神経第3枝の枝)に合流し、舌の前3分の2の味覚を伝えます。あわせて、顎下腺と舌下腺の分泌を促す副交感神経線維も含みます。味覚の支配は、舌の前3分の2が顔面神経(鼓索神経)、後3分の1が舌咽神経、喉頭蓋周辺が迷走神経と整理します。一方、舌の一般体性感覚は、前3分の2が三叉神経(舌神経)、後3分の1が舌咽神経であり、舌筋の運動は舌下神経です。舌には多くの神経が関わるため、味覚、一般感覚、運動を分けて覚えることが重要です。
迷走神経と耳下腺の組合せも誤りです。耳下腺の分泌を支配するのは**舌咽神経(第9脳神経)**の副交感神経線維(小錐体神経を経て耳神経節で乗り換え、耳介側頭神経を通る)です。迷走神経(第10脳神経)は、咽頭と喉頭の運動と感覚、そして胸腹部の内臓(横行結腸の途中まで)の副交感神経支配を担います。
選択肢の確認
1.動眼神経 ─── 外側直筋
誤り。外側直筋を支配するのは外転神経です。
2.眼神経 ─── 網膜
誤り。網膜からの情報は視神経が伝えます。眼神経は三叉神経第1枝です。
3.鼓索神経 ─── 舌
正しい。顔面神経の枝で、舌の前3分の2の味覚を伝えます。
4.迷走神経 ─── 耳下腺
誤り。耳下腺の分泌は舌咽神経が支配します。
覚えるポイント
- 外眼筋=外側直筋は外転神経、上斜筋は滑車神経、残りは動眼神経。
- 味覚=前3分の2は顔面神経(鼓索神経)、後3分の1は舌咽神経、喉頭蓋は迷走神経。
- 唾液腺=耳下腺は舌咽神経、顎下腺と舌下腺は顔面神経(鼓索神経)。