17AM26|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
坐骨神経の枝とその支配筋との組合せで誤っているのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
坐骨神経の枝と支配筋を問う問題です。知覚枝と運動枝を区別することが要点です。
解説
坐骨神経は、仙骨神経叢(L4からS3)から出る人体最大の神経で、梨状筋下孔を通り大腿後面を下行し、膝窩の上方で脛骨神経と総腓骨神経に分かれます。
各選択肢を検討します。
腓腹神経とヒラメ筋の組合せは誤りであり、これが正答です。腓腹神経は、脛骨神経から出る内側腓腹皮神経と、総腓骨神経から出る外側腓腹皮神経(腓腹神経交通枝)が合してできる純粋な知覚枝です。下腿後外側から足の外側縁、小趾にかけての皮膚感覚を担い、筋を支配しません。ヒラメ筋を支配するのは、脛骨神経の筋枝です。腓腹筋とヒラメ筋を合わせた下腿三頭筋は、いずれも脛骨神経の支配を受けます。
深腓骨神経と前脛骨筋の組合せは正しいものです。深腓骨神経は総腓骨神経から分かれ、下腿前面を下行して、前脛骨筋、長趾伸筋、長母趾伸筋、第三腓骨筋という足関節の背屈筋群を支配します。麻痺すると下垂足となり、鶏歩を呈します。感覚は第1趾と第2趾の間の背側という狭い領域を支配します。
外側足底神経と母趾内転筋の組合せも正しいものです。脛骨神経は足根管を通って内側足底神経と外側足底神経に分かれます。外側足底神経は、母趾内転筋、小趾外転筋、骨間筋、第2から第4虫様筋などを支配し、足底の外側の感覚を担います。手における尺骨神経に相当する位置づけです。
内側足底神経と母趾外転筋の組合せも正しいものです。内側足底神経は、母趾外転筋、短趾屈筋、短母趾屈筋、第1虫様筋を支配し、足底の内側の感覚を担います。手における正中神経に相当します。
選択肢の確認
1.腓腹神経 ─── ヒラメ筋
誤っている組合せであり、これが正答。腓腹神経は知覚枝で、ヒラメ筋は脛骨神経が支配します。
2.深腓骨神経 ─── 前脛骨筋
正しい組合せ。足関節の背屈筋群を支配します。
3.外側足底神経 ─── 母指内転筋
正しい組合せ。足底の外側の筋群を支配します。
4.内側足底神経 ─── 母指外転筋
正しい組合せ。足底の内側の筋群を支配します。
覚えるポイント
- 腓腹神経は純粋な知覚枝(下腿後外側から足外側縁)。ヒラメ筋と腓腹筋は脛骨神経。
- 深腓骨神経=足関節の背屈筋群、麻痺で下垂足と鶏歩。浅腓骨神経=腓骨筋群(外反)。
- 内側足底神経は正中神経に、外側足底神経は尺骨神経に相当する位置づけ。