17AM27第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第17回午前(科目未分類)

脊髄神経の走路について正しい記述はどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

神経が骨盤から下肢へ出る通路を問う問題です。裂孔、孔、管の名称を正確に対応させます。

解説

各選択肢を検討します。

大腿神経は、腰神経叢(L2からL4)から出て大腰筋と腸骨筋の間を下り、鼠径靱帯の下の筋裂孔を通って大腿前面に出ます。血管裂孔を通るのは大腿動脈、大腿静脈、リンパ管です。鼠径靱帯の下は腸恥筋膜弓によって外側の**筋裂孔(腸腰筋と大腿神経)と内側の血管裂孔(大腿動静脈)**に分けられます。したがって「大腿神経は血管裂孔を通る」は誤りです。

閉鎖神経は、腰神経叢から出て骨盤の側壁を下り、閉鎖孔の上部にある閉鎖管を通って大腿の内側に出ます。筋裂孔ではありません。したがって記述は誤りです。

陰部神経は、仙骨神経叢(S2からS4)から出て、**大坐骨孔(梨状筋下孔)**を通っていったん骨盤外に出た後、坐骨棘の背側を回り、小坐骨孔から再び骨盤内(会陰)へ入り、**アルコック管(陰部神経管)**を通って会陰と外陰部に分布します。したがって「陰部神経は小坐骨孔を通る」は正しく、正答は3です。陰部神経は、会陰部の知覚と、外尿道括約筋および外肛門括約筋の運動を支配するため、障害されると会陰部の感覚障害と失禁を生じます。

坐骨神経は、仙骨神経叢から出て梨状筋下孔を通り、殿部から大腿後面を下行します。梨状筋上孔を通るのは上殿神経と上殿動静脈です。したがって記述は誤りです。なお、坐骨神経が梨状筋によって絞扼される病態が梨状筋症候群で、ボンネットテストが陽性となります。

梨状筋上孔と下孔を通る構造を整理します。上孔は上殿神経と上殿動静脈下孔は下殿神経、下殿動静脈、坐骨神経、後大腿皮神経、陰部神経、内陰部動静脈です。殿部への刺鍼では、これらの神経と血管の走行を意識し、深度と方向を慎重に管理する必要があります。

選択肢の確認

1.大腿神経は血管裂孔を通る。
誤り。大腿神経は筋裂孔を通ります。血管裂孔は大腿動静脈です。

2.閉鎖神経は筋裂孔を通る。
誤り。閉鎖神経は閉鎖管を通ります。

3.陰部神経は小坐骨孔を通る。
正しい。大坐骨孔を出た後、坐骨棘を回って小坐骨孔から会陰に入ります。

4.坐骨神経は梨状筋上孔を通る。
誤り。坐骨神経は梨状筋下孔を通ります。上孔は上殿神経です。

覚えるポイント

  • 筋裂孔=腸腰筋と大腿神経血管裂孔=大腿動静脈とリンパ管閉鎖管=閉鎖神経と閉鎖動静脈
  • 梨状筋上孔=上殿神経下孔=下殿神経、坐骨神経、後大腿皮神経、陰部神経
  • 陰部神経は小坐骨孔から会陰へ。会陰の知覚と外尿道・外肛門括約筋の運動を支配。
17AM2617AM28
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