17AM29第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第17回午前(科目未分類)

ヒトの脳で最も表面積が大きいのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正答

2

この問題のポイント

大脳の各葉の大きさを問う問題です。ヒトで最も発達している葉はどこかという視点で考えます。

解説

大脳半球は、中心溝、外側溝(シルビウス裂)、頭頂後頭溝によって、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉の4つに区分されます(このほか外側溝の奥に島があります)。

このうち前頭葉は、中心溝より前方のすべての領域を占め、ヒトの大脳皮質の中で最も広い面積をもちます。したがって正答は2です。大脳皮質全体のおよそ3分の1を占めるとされます。

前頭葉が大きいことは、ヒトの脳の進化的特徴そのものです。前頭葉の前方部分である前頭前野は、思考、判断、計画、意思決定、注意の制御、ワーキングメモリ、感情の制御、社会的行動といった高次の機能を担い、ヒトで著しく発達しています。前頭前野が障害されると、脱抑制、無関心、遂行機能障害、人格の変化が生じ、前頭側頭型認知症ではこうした症状が前面に出ます。

前頭葉に含まれる主な機能領域を整理します。一次運動野(中心前回)運動前野と補足運動野運動性言語中枢(ブローカ野、左の下前頭回)前頭眼野、そして前頭前野です。

他の葉も確認します。頭頂葉には、一次体性感覚野(中心後回)味覚野空間認知に関わる領域があり、右の頭頂葉の障害で半側空間無視が生じます。側頭葉には、一次聴覚野、感覚性言語中枢(ウェルニッケ野)、嗅覚野があり、内側には記憶に関わる海馬があります。後頭葉には一次視覚野があり、4つの葉の中では最も小さい部類です。

なお、大脳皮質は多数の溝(脳溝)と回(脳回)によって折りたたまれており、頭蓋の限られた容積の中で表面積を大きく確保しています。

選択肢の確認

1.側頭葉
誤り。聴覚野、ウェルニッケ野、海馬を含みますが前頭葉より小さい葉です。

2.前頭葉
正しい。中心溝より前方を占め、大脳皮質で最も広い面積をもちます。

3.頭頂葉
誤り。体性感覚野と味覚野を含みますが前頭葉より小さい葉です。

4.後頭葉
誤り。一次視覚野を含み、4葉の中では小さい部類です。

覚えるポイント

  • 前頭葉が最大前頭前野はヒトで著しく発達し、思考、判断、計画、感情の制御を担う。
  • 前頭葉=一次運動野、ブローカ野、前頭前野頭頂葉=一次体性感覚野、味覚野
  • 側頭葉=一次聴覚野、ウェルニッケ野、海馬後頭葉=一次視覚野
17AM2817AM30
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)