17AM30|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
感覚伝導路と中継核との組合せで正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
感覚伝導路の中継核を問う問題です。視床の膝状体が視覚と聴覚のどちらに対応するかが決め手です。
解説
各選択肢を検討します。
聴覚伝導路と内側膝状体の組合せは正しく、正答は1です。聴覚の経路は、**コルチ器(有毛細胞)→蝸牛神経→蝸牛神経核(延髄)→上オリーブ核→外側毛帯→下丘(中脳)→内側膝状体(視床)→大脳皮質の一次聴覚野(側頭葉の横側頭回)という順に進みます。すなわち、視床における最終の中継核が内側膝状体です。聴覚路は途中で両側性になる(左右の情報が混ざる)**ため、一側の障害では完全な難聴になりにくいという特徴があります。
視覚伝導路と下丘の組合せは誤りです。視覚の経路は、網膜→視神経→視交叉→視索→外側膝状体(視床)→視放線→大脳皮質の一次視覚野(後頭葉)という順に進みます。すなわち視覚の中継核は外側膝状体です。下丘は聴覚の中継核、**上丘は視覚性の反射(眼球運動や頭の向きの反射)**に関わる中脳の構造です。「内側膝状体は聴覚、外側膝状体は視覚」「下丘は聴覚、上丘は視覚(反射)」という対応を整理して覚えます。
味覚伝導路と赤核の組合せも誤りです。味覚の経路は、**味蕾→顔面神経・舌咽神経・迷走神経→延髄の孤束核→視床(後内側腹側核)→大脳皮質の味覚野(中心後回の下部から島)**という順に進みます。赤核は中脳にあり、赤核脊髄路として運動の調節に関わる構造で、感覚の中継核ではありません。
平衡覚伝導路と蝸牛神経核の組合せも誤りです。平衡覚の経路は、平衡斑と膨大部稜→前庭神経→前庭神経核(延髄と橋)を経て、小脳、脊髄(前庭脊髄路)、眼球運動の核、大脳皮質へと向かいます。すなわち平衡覚の中継核は前庭神経核であり、蝸牛神経核は聴覚の中継核です。前庭神経核から動眼神経核などへの連絡が、**前庭動眼反射(眼振)**の基礎となります。
選択肢の確認
1.聴覚伝導路 ─── 内側膝状体
正しい組合せ。視床の内側膝状体を経て一次聴覚野に至ります。
2.視覚伝導路 ─── 下丘
誤り。視覚の中継核は外側膝状体です。下丘は聴覚の中継核です。
3.味覚伝導路 ─── 赤核
誤り。味覚は孤束核と視床を経ます。赤核は運動の調節に関わります。
4.平衡覚伝導路 ─── 蝸牛神経核
誤り。平衡覚の中継核は前庭神経核です。蝸牛神経核は聴覚です。
覚えるポイント
- 聴覚=蝸牛神経核→下丘→内側膝状体→側頭葉。視覚=外側膝状体→後頭葉。
- 上丘は視覚性の反射、下丘は聴覚の中継。
- 味覚=孤束核→視床→中心後回下部と島。平衡覚=前庭神経核→小脳、脊髄、眼球運動の核。