17AM37|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
健常成人で腎臓に流入する血漿のうち糸球体でろ過される割合はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
**濾過率(フィルトレーションフラクション)**を問う問題です。腎血漿流量と糸球体濾過量の比を計算します。
解説
腎臓の機能を表す主な数値を確認します。
腎血流量は、心拍出量のおよそ20から25パーセントにあたり、毎分およそ1,000から1,200ミリリットルです。腎臓は体重の0.5パーセント程度の重さしかないのに、これほど多くの血液を受けています。
腎血漿流量は、腎血流量からヘマトクリット分(血球成分)を除いた血漿の量で、毎分およそ600ミリリットルです。
**糸球体濾過量(GFR)**は、糸球体で濾過されて原尿となる量で、**毎分およそ120ミリリットル(1日およそ150から180リットル)**です。
したがって、**腎臓に流入する血漿のうち糸球体で濾過される割合(濾過率)**は、120を600で割っておよそ20パーセントとなります。正答は1です。残りのおよそ80パーセントの血漿は、糸球体を通り抜けて輸出細動脈から尿細管周囲の毛細血管へ流れます。
その後、原尿の約99パーセントが尿細管と集合管で再吸収され、最終的な尿量は1日およそ1.5リットルとなります。原尿150リットルから尿1.5リットルという圧倒的な再吸収が行われている点が、腎臓の働きの要です。
糸球体で濾過されるものは、分子量の小さい物質、すなわち水、電解質、ブドウ糖、アミノ酸、尿素、クレアチニンなどです。血球と分子量の大きい血漿蛋白(アルブミンなど)は濾過されません。したがって、蛋白尿や血尿がみられれば、糸球体の障害を疑う根拠になります。
クレアチニンは、糸球体で濾過された後にほとんど再吸収されないため、クレアチニンクリアランスがGFRの指標として用いられます。ブドウ糖は通常すべて再吸収されますが、血糖値が**およそ160から180ミリリグラム毎デシリットル(腎閾値)**を超えると再吸収が追いつかず、尿糖として出現します。
選択肢の確認
1.20%
正しい。腎血漿流量600に対し糸球体濾過量120で、およそ20パーセントです。
2.40%
誤り。実際の濾過率より高い値です。
3.60%
誤り。実際の濾過率より高い値です。
4.80%
誤り。大部分は濾過されずに輸出細動脈へ流れます。
覚えるポイント
- 腎血流量約1,000から1,200、腎血漿流量約600、糸球体濾過量約120ミリリットル毎分。濾過率は約20パーセント。
- 原尿は1日約150リットル、約99パーセントが再吸収され尿は約1.5リットル。
- 濾過されない=血球と血漿蛋白。クレアチニンクリアランスはGFRの指標。