17AM43|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
Ia群求心性線維がかかわるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
Ia群線維が関わる反射を問う問題です。筋紡錘から出る線維がどこにつながるかを追います。
解説
Ia群求心性線維は、**筋紡錘の一次終末(核袋線維と核鎖線維に巻きつく終末)**から出る太い有髄線維で、**筋が伸ばされたこと(伸張とその速度)**を伝えます。
Ia群線維は、脊髄に入った後、次の2つの経路をとります。
第一に、同じ筋(伸ばされた筋)を支配するアルファ運動ニューロンに直接シナプスを作り、その筋を収縮させます。これが**伸張反射(単シナプス反射)**であり、膝蓋腱反射やアキレス腱反射として観察されます。
第二に、抑制性の介在ニューロンを介して、拮抗筋を支配するアルファ運動ニューロンを抑制します。これが**拮抗抑制(相反抑制、相反神経支配)**です。したがって正答は2です。この仕組みにより、たとえば膝蓋腱をたたいたとき、大腿四頭筋が収縮すると同時に拮抗筋であるハムストリングが弛緩し、滑らかで効率のよい運動が可能になります。もしこの仕組みがなければ、主動筋と拮抗筋が同時に収縮して動きが妨げられます。
他の選択肢を確認します。
自原抑制は、Ib群求心性線維が関わる反射です。Ib群はゴルジ腱器官(腱にあり筋の張力を感知する受容器)から出る線維で、抑制性介在ニューロンを介してその筋自身のアルファ運動ニューロンを抑制します。筋に過大な張力がかかったときに収縮を弱め、腱や筋の損傷を防ぐ安全装置として働きます。伸張反射とは逆方向の作用です。
**屈曲反射(逃避反射)は、皮膚に有害な刺激が加わったときに、その肢を引っ込める多シナプス反射です。関わるのはⅢ群とⅣ群の求心性線維(痛覚を伝える細径線維)**です。
交叉性伸展反射は、屈曲反射と同時に起こる反射で、刺激された側の肢が屈曲する一方、反対側の肢が伸展して体重を支えるというものです。こちらも痛覚を伝える細径線維が関わります。
選択肢の確認
1.自原抑制
誤り。Ib群線維とゴルジ腱器官が関わる反射です。
2.拮抗抑制
正しい。Ia群線維が抑制性介在ニューロンを介して拮抗筋を抑制します。
3.屈曲反射
誤り。痛覚を伝えるⅢ群とⅣ群線維が関わります。
4.交叉性伸展反射
誤り。屈曲反射とともに起こり、細径線維が関わります。
覚えるポイント
- Ia群=筋紡錘の一次終末。**伸張反射(単シナプス)と拮抗抑制(相反抑制)**に関わる。
- Ib群=ゴルジ腱器官。自原抑制により過大な張力から筋腱を守る。
- **屈曲反射と交叉性伸展反射=Ⅲ群とⅣ群(痛覚)**の多シナプス反射。