17AM44|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
受容器と求心性線維との組合せで誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
受容器と求心性線維の対応を問う問題です。筋紡錘から出る線維の群を確認します。
解説
筋や深部組織からの求心性線維は、太さと髄鞘の有無によりⅠ群からⅣ群に分類されます。皮膚神経のA線維分類と対応させると、Ⅰ群がAアルファ、Ⅱ群がAベータ、Ⅲ群がAデルタ、Ⅳ群がC線維に相当します。
各選択肢を検討します。
ゴルジ腱器官とIb群求心性線維の組合せは正しいものです。ゴルジ腱器官は筋と腱の移行部にあり、筋の張力を感知します。Ib群線維を通じて情報が伝わり、自原抑制を起こして筋腱の損傷を防ぎます。
パチニ小体とⅡ群求心性線維の組合せも正しいものです。パチニ小体は皮下組織や関節包、腸間膜にある層状の構造をもつ受容器で、振動と速い圧の変化を感知します。速順応型で最も順応が速い受容器です。触圧覚を伝えるのはⅡ群(Aベータ)線維です。
筋紡錘とⅢ群求心性線維の組合せは誤りであり、これが正答です。筋紡錘は筋の中にあり、筋の長さと伸張の速度を感知する受容器です。ここから出る線維は、一次終末(らせん終末)からのIa群と、二次終末(散形終末)からのⅡ群です。Ⅲ群ではありません。Ia群は伸張の速度に、Ⅱ群は筋の長さそのものに主に反応します。また、筋紡錘の中の錘内筋線維は、ガンマ運動ニューロンによって支配され、筋が収縮したときにも筋紡錘の感度が保たれるよう調節されています。
侵害受容器とⅣ群求心性線維の組合せは正しいものです。侵害受容器は自由神経終末であり、Ⅲ群(Aデルタ)が速い痛みと冷覚を、Ⅳ群(C線維)が遅い痛みと温覚、熱痛を伝えます。とくにポリモーダル受容器は機械・熱・化学のいずれの刺激にも反応し、主にⅣ群線維で伝えられます。鍼灸の刺激受容においても中心的な役割を果たします。
選択肢の確認
1.ゴルジ腱器官 ─── Ib群求心性線維
正しい組合せ。筋の張力を感知し自原抑制を起こします。
2.パチニ小体 ─── Ⅱ群求心性線維
正しい組合せ。振動と速い圧の変化を感知する速順応型の受容器です。
3.筋紡錘 ─── Ⅲ群求心性線維
誤っている組合せであり、これが正答。筋紡錘から出るのはIa群とⅡ群です。
4.侵害受容器 ─── Ⅳ群求心性線維
正しい組合せ。自由神経終末で、遅い痛みや熱痛を伝えます。
覚えるポイント
- 筋紡錘=Ia群(一次終末)とⅡ群(二次終末)、筋の長さと伸張速度。ガンマ運動ニューロンが感度を調節。
- ゴルジ腱器官=Ib群、筋の張力。自原抑制。
- Ⅲ群=速い痛みと冷覚、Ⅳ群=遅い痛みと温覚、熱痛(ポリモーダル受容器)。