17AM48第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第17回午前(科目未分類)

病原体と疾患との組合せで誤っているのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

病原体と疾患の対応を問う問題です。帯状疱疹の原因が決め手になります。

解説

各選択肢を検討します。

ヘリコバクター・ピロリと胃炎の組合せは正しいものです。ピロリ菌は、胃粘膜に感染してウレアーゼによりアンモニアを産生し、胃酸を中和して生存する細菌です。慢性胃炎(萎縮性胃炎)、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃癌、MALTリンパ腫の原因となり、除菌治療が行われます。日本人の胃癌が多い背景として、この感染率の高さが指摘されています。

クロストリジウムと偽膜性腸炎の組合せも正しいものです。クロストリジウム・ディフィシル(クロストリディオイデス・ディフィシル)は、抗菌薬の使用によって腸内細菌叢が乱れた際に異常増殖し、毒素を産生して大腸粘膜に偽膜を形成します。水様性下痢、発熱、腹痛をきたし、重症では中毒性巨大結腸症に至ります。

大腸菌と出血性大腸炎の組合せも正しいものです。**腸管出血性大腸菌(O157など)**は、**ベロ毒素(志賀毒素)を産生し、激しい腹痛と血便をきたします。合併症として溶血性尿毒症症候群(HUS)**があり、溶血性貧血、血小板減少、急性腎不全を三徴とし、小児と高齢者で重症化します。感染症法の三類感染症であり、直ちに届け出ます。

クラミジアと帯状疱疹の組合せは誤りであり、これが正答です。帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスが脊髄後根神経節などに潜伏し、加齢や疲労、免疫低下により再活性化して生じます。デルマトームに沿って片側性に帯状の紅斑と水疱が出現し、強い神経痛を伴います。クラミジアによる疾患は、オウム病、トラコーマ、性器クラミジア感染症、鼠径リンパ肉芽腫であり、帯状疱疹とは無関係です。

なお、帯状疱疹は施術の場でもしばしば遭遇します。急性期の皮疹部への直接の施術は避け、医療機関での抗ウイルス薬による治療を勧めること、帯状疱疹後神経痛に対しては疼痛管理と並行して施術を行うことが基本となります。

選択肢の確認

1.ヘリコバクタ・ピロリ ─── 胃炎
正しい組合せ。慢性胃炎、消化性潰瘍、胃癌の原因となります。

2.クロストリジウム   ─── 偽膜性腸炎
正しい組合せ。抗菌薬使用後に増殖して偽膜を形成します。

3.大腸菌        ─── 出血性大腸炎
正しい組合せ。ベロ毒素により血便をきたし、HUSを合併します。

4.クラミジア      ───  帯状疱疹
誤っている組合せであり、これが正答。帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスによります。

覚えるポイント

  • 帯状疱疹=水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化。デルマトームに沿った片側性の水疱と神経痛。
  • クラミジア=オウム病、トラコーマ、性器クラミジア感染症
  • ピロリ菌=胃炎、潰瘍、胃癌腸管出血性大腸菌=ベロ毒素、HUS、三類感染症
17AM4717AM49
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