17AM49|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
感染症と感染経路との組合せで誤っているのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
感染経路の分類を問う問題です。A型肝炎がどう感染するかが決め手になります。
解説
感染経路は、主に**接触感染、飛沫感染、空気感染(飛沫核感染)、経口感染(糞口感染)、血液媒介感染、節足動物媒介感染、母子感染(垂直感染)**に分けられます。
各選択肢を検討します。
A型肝炎と接触感染の組合せは誤りであり、これが正答です。A型肝炎ウイルスは、糞便中に排泄されたウイルスが、汚染された水や食品を介して口から入る経口感染(糞口感染)により伝播します。とくに生カキなどの二枚貝が原因となることが知られています。衛生状態の悪い地域への渡航で感染することもあります。急性肝炎を起こしますが慢性化はせず、ワクチンによる予防が可能です。同じく経口感染するのがE型肝炎で、こちらは加熱不十分な豚肉やイノシシ肉、シカ肉が原因となり、妊婦で重症化しやすいという特徴があります。
インフルエンザと飛沫感染の組合せは正しいものです。咳やくしゃみで飛び散る**飛沫(直径5マイクロメートルより大きい水滴)**を吸い込むことで感染し、飛沫は1メートルから2メートル程度で落下します。予防にはマスクと手指衛生が有効です。なお、空気感染(飛沫核感染)するのは麻疹、水痘、結核の3つが代表であり、こちらは飛沫の水分が蒸発した微細な粒子が長時間空中を漂うため、N95マスクと陰圧室での管理が必要です。
急性灰白髄炎と経口感染の組合せも正しいものです。急性灰白髄炎(ポリオ、小児麻痺)は、ポリオウイルスが経口感染し、腸管で増殖した後に脊髄前角の運動ニューロンを侵して弛緩性麻痺を起こします。ワクチンの普及により日本では発生がなくなりました。
日本脳炎と節足動物媒介感染の組合せも正しいものです。日本脳炎ウイルスはコガタアカイエカが媒介し、ブタが増幅動物となります。感染しても大部分は不顕性ですが、発症すると高い致死率と後遺症を示します。ワクチンによる予防が行われています。
選択肢の確認
1.A型肝炎 ─── 接触感染
誤っている組合せであり、これが正答。A型肝炎は経口感染です。
2.インフルエンザ ─── 飛沫感染
正しい組合せ。咳やくしゃみによる飛沫を吸い込んで感染します。
3.急性灰白髄炎 ─── 経口感染
正しい組合せ。ポリオウイルスが経口感染します。
4.日本脳炎 ─── 節足動物媒介感染
正しい組合せ。コガタアカイエカが媒介します。
覚えるポイント
- 経口感染=A型肝炎(魚介類)、E型肝炎(獣肉)、ポリオ、コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌。
- 空気感染=麻疹、水痘、結核の3つ。飛沫感染=インフルエンザ、ムンプス、風疹。
- 血液・体液=B型肝炎、C型肝炎、HIV。節足動物媒介=日本脳炎、マラリア、デング熱、ツツガムシ病。