17AM50第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第17回午前(科目未分類)

自己免疫疾患とその障害臓器との組合せで誤っているのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

自己免疫疾患の標的臓器を問う問題です。強皮症で侵される臓器を確認します。

解説

各選択肢を検討します。

橋本病と甲状腺の組合せは正しいものです。橋本病(慢性甲状腺炎)は、甲状腺に対する自己抗体(抗サイログロブリン抗体、抗TPO抗体)により甲状腺が慢性に破壊される疾患です。中年女性に多く、びまん性の甲状腺腫を呈し、進行すると甲状腺機能低下症となって、寒がり、体重増加、便秘、皮膚乾燥、無気力、徐脈、粘液水腫をきたします。

悪性貧血と胃の組合せも正しいものです。悪性貧血は、胃の壁細胞や内因子に対する自己抗体により自己免疫性の萎縮性胃炎が生じ、内因子が不足してビタミンB12が吸収できなくなることで起こります。**大球性正色素性貧血(巨赤芽球性貧血)**を呈し、**ハンター舌炎(舌の発赤と疼痛)**と、**亜急性連合性脊髄変性症による神経症状(深部感覚障害、しびれ、歩行障害)**を伴う点が特徴です。

進行性全身性硬化症と中枢神経の組合せは誤りであり、これが正答です。**進行性全身性硬化症(全身性強皮症)は、皮膚と内臓の線維化を特徴とする膠原病です。侵される主な臓器は、皮膚(手指から始まる硬化、強指症、仮面様顔貌)血管(レイノー現象)食道(蠕動低下による嚥下障害と逆流)肺(間質性肺炎と肺線維症、肺高血圧症)腎臓(強皮症腎クリーゼ)心臓です。中枢神経は典型的な標的臓器ではありません。自己抗体としては抗Scl-70抗体(びまん皮膚硬化型)抗セントロメア抗体(限局皮膚硬化型)**が知られます。なお、中枢神経が侵される膠原病としては、全身性エリテマトーデス(中枢神経ループス)血管炎症候群が挙げられます。

全身性エリテマトーデスと腎臓の組合せは正しいものです。ループス腎炎は、免疫複合体が糸球体に沈着して生じる糸球体腎炎で、予後を左右する最も重要な臓器病変です。蛋白尿、血尿、ネフローゼ症候群、腎不全をきたします。

選択肢の確認

1.橋本病        ─── 甲状腺
正しい組合せ。自己抗体により甲状腺が破壊され機能低下をきたします。

2.悪性貧血       ───  胃
正しい組合せ。自己免疫性の萎縮性胃炎により内因子が不足します。

3.進行性全身性硬化症  ───  中枢神経
誤っている組合せであり、これが正答。皮膚、食道、肺、腎、心が主な標的です。

4.全身性エリテマトデス ─── 腎臓
正しい組合せ。ループス腎炎は予後を左右する重要な病変です。

覚えるポイント

  • 強皮症=皮膚硬化、レイノー現象、食道の蠕動低下、間質性肺炎と肺線維症、腎クリーゼ。中枢神経は標的でない。
  • 橋本病=甲状腺機能低下悪性貧血=内因子の不足によるビタミンB12欠乏
  • SLE=ループス腎炎が予後を左右。中枢神経ループスもみられる。
17AM4917AM51
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