17AM56|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
無月経の原因として適切でないのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
無月経の原因を問う問題です。月経が止まるのか、月経に伴う症状なのかを区別します。
解説
無月経は、月経がない状態をいい、**原発性無月経(18歳になっても初経がない)と続発性無月経(それまであった月経が3か月以上停止する)**に分けられます。
原因は次のように整理されます。
生理的な無月経として、妊娠、産褥期、授乳期、閉経後があります。妊娠は続発性無月経の最も重要かつ頻度の高い原因であり、まず除外すべきものです。したがって記述は適切です。
視床下部性として、神経性食思不振症(神経性やせ症)、過度のダイエットと体重減少、激しい運動、強いストレス、環境の変化があります。体重の急激な減少により性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌が低下し、月経が停止します。したがって記述は適切です。
下垂体性として、下垂体腫瘍があります。とくに**プロラクチン産生腫瘍(プロラクチノーマ)**では、高プロラクチン血症により排卵が抑制され、無月経と乳汁漏出をきたします。また、下垂体の機能低下(シーハン症候群など)でも無月経となります。したがって記述は適切です。
卵巣性として、早発卵巣不全(早発閉経)、多嚢胞性卵巣症候群、卵巣の手術や化学療法があります。
子宮性として、アッシャーマン症候群(子宮内膜の癒着)、子宮の先天異常があります。
子宮内膜症は、適切でない選択肢であり、これが正答で4です。子宮内膜症は、子宮内膜組織が子宮外(卵巣、ダグラス窩、腹膜など)に生着し、月経のたびに出血して炎症と癒着を起こす疾患です。主症状は、進行性に増悪する月経困難症、性交痛、排便痛、不妊であり、過多月経を伴うこともあります。すなわち、月経がなくなるのではなく、月経に伴う症状が強くなる疾患です。したがって無月経の原因としては適切ではありません。
選択肢の確認
1.妊娠
適切。続発性無月経の最も重要な原因であり、まず除外します。
2.下垂体腫瘍
適切。プロラクチン産生腫瘍などにより無月経となります。
3.神経性食思不振症
適切。体重減少により視床下部性の無月経をきたします。
4.子宮内膜症
適切でなく、これが正答。進行性の月経困難症と不妊が主症状です。
覚えるポイント
- 無月経=原発性(18歳で初経なし)と続発性(3か月以上停止)。まず妊娠を除外する。
- 原因=視床下部性(体重減少、ストレス)、下垂体性(腫瘍、高プロラクチン血症)、卵巣性、子宮性。
- 子宮内膜症は進行性の月経困難症と不妊が主症状。無月経の原因ではない。