17AM61第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第17回午前(科目未分類)

神経ブロックとその適応との組合せで誤っているのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

神経ブロックの適応を問う問題です。神経を遮断してよい場面かどうかで判断します。

解説

神経ブロックは、局所麻酔薬などを神経またはその周囲に注入して、神経の伝導を一時的または持続的に遮断する方法です。目的は大きく2つあり、痛みの伝達を遮断することと、交感神経を遮断して血流を改善することです。

各選択肢を検討します。

眼窩下神経ブロックと三叉神経痛の組合せは正しいものです。眼窩下神経は三叉神経第2枝(上顎神経)の枝であり、眼窩下孔から顔面に出て、下眼瞼、鼻翼、上唇、頬部の知覚を支配します。第2枝領域の三叉神経痛に対して、この神経をブロックすることで痛みの伝達を遮断します。

顔面神経ブロックと顔面神経麻痺の組合せは誤りであり、これが正答です。顔面神経ブロックは、顔面神経の伝導を遮断して表情筋の動きを止めるものであり、片側顔面けいれんや眼瞼けいれんといった不随意運動を抑える目的で行われます。顔面神経麻痺は、すでに神経の働きが失われている状態ですから、そこに神経ブロックを行えば麻痺をさらに強めることになり、完全に逆効果です。顔面神経麻痺に対して有効なのは、星状神経節ブロックであり、頭頸部の血流を改善して神経の浮腫を軽減し、回復を促します。あわせて、原因に応じた抗ウイルス薬と副腎皮質ステロイド薬による治療が行われます。

星状神経節ブロックと手の血流障害の組合せは正しいものです。星状神経節は頸部交感神経節であり、これをブロックすると頭頸部と上肢の交感神経が遮断されて血管が拡張します。レイノー現象、複合性局所疼痛症候群、上肢の血行障害、帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛、突発性難聴、末梢性顔面神経麻痺などが適応です。効いたときには患側にホルネル徴候が現れます。

肩甲上神経ブロックと五十肩の組合せも正しいものです。肩甲上神経は、肩甲切痕を通って棘上筋と棘下筋を支配し、肩関節の知覚も担います。肩関節周囲炎の疼痛管理に用いられ、痛みを軽減して可動域訓練を進めやすくします。

選択肢の確認

1.眼窩下神経ブロック ─── 三叉神経痛
正しい組合せ。三叉神経第2枝領域の痛みを遮断します。

2.顔面神経ブロック  ───  顔面神経麻痺
誤っている組合せであり、これが正答。麻痺をさらに強めることになります。

3.星状神経節ブロック ─── 手の血流障害
正しい組合せ。交感神経の遮断により血管が拡張します。

4.肩甲上神経ブロック ─── 五十肩
正しい組合せ。肩関節の知覚を担う神経で、疼痛管理に用います。

覚えるポイント

  • 顔面神経ブロック=顔面けいれんなどの不随意運動に用いる。麻痺には禁忌
  • 顔面神経麻痺には星状神経節ブロック。血流改善により回復を促す。
  • 星状神経節ブロック=頭頸部と上肢の交感神経遮断。効果の指標はホルネル徴候
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