17AM62|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
頭痛と痛みの性状との組合せで誤っているのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
頭痛の性状を問う問題です。群発頭痛の痛みがどこにどう出るかが決め手になります。
解説
各選択肢を検討します。
片頭痛と拍動性の痛みの組合せは正しいものです。片頭痛は、女性に多く、ズキンズキンと脈打つような拍動性の痛みが**片側性(両側のこともある)に生じ、4時間から72時間持続します。悪心と嘔吐、光過敏と音過敏を伴い、体を動かすと悪化するため、暗く静かな部屋で横になることを好みます。一部では前兆(閃輝暗点)**が先行します。
緊張型頭痛と締め付けられるような痛みの組合せも正しいものです。緊張型頭痛は、両側性に、頭を締め付けられる、鉢巻きで巻かれるような非拍動性の痛みが持続します。悪心を伴わず、体を動かしても悪化しない点が片頭痛との鑑別点であり、肩こりや頸部の筋緊張を伴うことが多く、精神的緊張や不良姿勢が誘因となります。
群発頭痛と後頸部がひきつるような痛みの組合せは誤りであり、これが正答です。群発頭痛は、男性に多く、一側の眼窩から前頭部、側頭部にかけて、眼をえぐられるような、じっとしていられないほどの激烈な痛みが15分から3時間程度持続します。1日1回から数回、数週間から数か月にわたって毎日のように群発し、夜間や睡眠中の同じ時刻に起こりやすいのが特徴です。患側に流涙、結膜充血、鼻閉、鼻漏、眼瞼下垂、縮瞳といった自律神経症状を伴い、飲酒が誘因となります。後頸部がひきつるような痛みは、緊張型頭痛や頸性の頭痛の性状であり、群発頭痛には当てはまりません。
クモ膜下出血による頭痛と金づちで殴られたような痛みの組合せは正しいものです。クモ膜下出血は、脳動脈瘤の破裂によることが多く、突然の、これまで経験したことのない激烈な頭痛が特徴で、「バットで殴られたような」「金づちで殴られたような」と表現されます。悪心と嘔吐、意識障害、項部硬直などの髄膜刺激症状を伴います。緊急に医療機関の受診が必要であり、施術の場でこうした頭痛を訴えられた場合は、直ちに救急対応につなげる判断が求められます。
選択肢の確認
1.片頭痛 ─── 拍動性の痛み
正しい組合せ。ズキンズキンと脈打つ痛みが特徴です。
2.緊張型頭痛 ─── 締め付けられるような痛み
正しい組合せ。両側性の締め付けられる持続痛です。
3.群発頭痛 ─── 後頸部がひきつるような痛み
誤っている組合せであり、これが正答。一側の眼窩周囲の激痛が特徴です。
4.クモ膜下出血による頭痛 ─── 金づちで殴られたような痛み
正しい組合せ。突然の激烈な頭痛で緊急対応を要します。
覚えるポイント
- 群発頭痛=男性、一側の眼窩周囲の激痛、15分から3時間、群発、流涙と鼻閉、飲酒が誘因。
- 片頭痛=女性、拍動性、4から72時間、悪心と光音過敏、動くと悪化。
- 緊張型頭痛=両側の締め付け感、持続、悪心なし。突然の激烈な頭痛はクモ膜下出血を疑い緊急受診。