17AM74第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第17回午前(科目未分類)

副腎の疾患と症状との組合せで正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

副腎疾患と症状の対応を問う問題です。過剰か不足か、どのホルモンかを整理します。

解説

各選択肢を検討します。

原発性アルドステロン症と高カリウム血症の組合せは誤りです。アルドステロンは、遠位尿細管と集合管でナトリウムの再吸収とカリウムの排泄を促します。したがって過剰になると、ナトリウムの貯留による高血圧と、カリウムの排泄増加による低カリウム血症をきたします。低カリウム血症により、周期性四肢麻痺、筋力低下、多尿と口渇、代謝性アルカローシスが生じます。二次性高血圧の代表的な原因であり、レニンは低値となります。したがって高カリウムではなく低カリウムが正しい所見です。

クッシング症候群と高血糖の組合せは正しく、正答は2です。糖質コルチコイド(コルチゾール)は、肝臓での糖新生を促進し、末梢組織でのグルコースの取り込みを抑制するため、血糖を上昇させます。ステロイド薬の長期使用で糖尿病が悪化するのも同じ機序です。クッシング症候群では、このほか中心性肥満、満月様顔貌、水牛様肩、赤紫色の皮膚線条、高血圧、骨粗鬆症、易感染性、多毛、月経異常、近位筋の筋力低下、精神症状がみられます。

褐色細胞腫と低血圧の組合せは誤りです。褐色細胞腫は、副腎髄質などに生じるカテコールアミン産生腫瘍であり、アドレナリンとノルアドレナリンが過剰に分泌されます。その結果、発作性または持続性の高血圧をきたします。特徴的な症状は、頭痛、動悸、発汗であり、これに高血糖と体重減少を加えて覚えます。低血圧ではなく高血圧が正しい所見です。

アジソン病と多毛の組合せも誤りです。アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)では、糖質コルチコイド、鉱質コルチコイド、副腎アンドロゲンのすべてが不足します。その結果、色素沈着(ACTHの過剰による)、低血圧、低血糖、低ナトリウム血症と高カリウム血症、易疲労、体重減少、食欲不振がみられます。副腎アンドロゲンの不足により、女性では腋毛と恥毛が脱落するため、多毛ではなく脱毛の方向です。多毛がみられるのは、クッシング症候群副腎性器症候群といったアンドロゲン過剰の病態です。

選択肢の確認

1.原発性アルドステロン症 ─── 高カリウム血症
誤り。カリウムの排泄が増えるため低カリウム血症となります。

2.クッシング症候群    ─── 高血糖
正しい。糖新生の促進とグルコース取り込みの抑制により血糖が上昇します。

3.褐色細胞腫       ───  低血圧
誤り。カテコールアミンの過剰により高血圧をきたします。

4.アジソン病       ───  多 毛
誤り。副腎アンドロゲンの不足により腋毛と恥毛が脱落します。

覚えるポイント

  • 原発性アルドステロン症=高血圧+低カリウム血症、レニン低値。周期性四肢麻痺。
  • クッシング症候群=中心性肥満、満月様顔貌、高血糖、高血圧、骨粗鬆症
  • 褐色細胞腫=発作性高血圧、頭痛、動悸、発汗、高血糖アジソン病=色素沈着、低血圧、低血糖
17AM7317AM75
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