17AM75第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第17回午前(科目未分類)

大動脈弁狭窄症で誤っているのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

大動脈弁狭窄症の雑音を問う問題です。弁がいつ開いているかから雑音の時相が決まります。

解説

大動脈弁狭窄症は、大動脈弁の開放が制限され、左心室から大動脈への血液の駆出が妨げられる疾患です。原因は、加齢による弁の石灰化(近年最も多い)先天性二尖弁、リウマチ性です。

心雑音は、収縮期駆出性雑音です。大動脈弁は収縮期に開いて血液を駆出するため、狭窄があればその収縮期に血流の乱れが生じます。第2肋間胸骨右縁で最もよく聴かれ、頸部へ放散するのが特徴です。したがって「拡張期雑音」は誤りであり、正答は1です。なお、拡張期雑音が生じるのは、大動脈弁閉鎖不全症僧帽弁狭窄症です。「狭窄は弁が開くときに、閉鎖不全は弁が閉じるべきときに雑音が出る」と整理すると、時相を機械的に判断できます。

他の選択肢を確認します。

左室肥大は正しい記述です。狭くなった弁から血液を押し出すため、左心室は高い圧を発生し続けなければならず、圧負荷による求心性の左室肥大が生じます。心電図では左室肥大の所見が現れます。

肺うっ血も正しい記述です。病期が進んで左室の機能が低下すると、左房圧が上昇し、その後方の肺静脈系にうっ血が生じます。これが左心不全であり、労作時呼吸困難、起座呼吸、発作性夜間呼吸困難として現れます。

心拍出量低下も正しい記述です。狭窄が高度になると十分な血液を駆出できなくなり、心拍出量が低下します。その結果、労作時の失神とめまいが生じます。

大動脈弁狭窄症の三主徴は、**狭心痛、失神、心不全(呼吸困難)**であり、これらの症状が現れると予後が急速に悪化するため、弁置換術やカテーテル治療が検討されます。

施術の場では、労作時の胸痛や失神を訴える患者では、この疾患を含む心疾患を念頭に置き、医療機関での評価を勧める判断が必要です。

選択肢の確認

1.拡張期雑音
誤っている記述であり、これが正答。収縮期駆出性雑音が特徴です。

2.左室肥大
正しい記述。圧負荷により求心性の左室肥大をきたします。

3.肺うっ血
正しい記述。進行して左心不全となれば肺うっ血が生じます。

4.心拍出量低下
正しい記述。高度の狭窄では心拍出量が低下します。

覚えるポイント

  • 大動脈弁狭窄症=収縮期駆出性雑音(第2肋間胸骨右縁、頸部へ放散)、左室肥大
  • 三主徴=狭心痛、失神、心不全。出現すると予後が急速に悪化する。
  • 狭窄は弁が開く時相、閉鎖不全は弁が閉じるべき時相に雑音が出ると整理する。
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