17AM9|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
ウイルスによる感染症はどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
病原体の分類を問う問題です。細菌、ウイルス、原虫、クラミジアを区別します。
解説
各選択肢の病原体を確認します。
百日咳は、百日咳菌(ボルデテラ・パータシス)という細菌による感染症です。飛沫感染で広がり、カタル期に続く痙咳期では、短い咳が連続する発作(スタッカート)の後に息を吸い込む際に笛のような音が出る(レプリーゼ)という特徴的な咳がみられます。乳児では無呼吸発作を起こし重症化します。**四種混合ワクチン(DPT-IPV)**による予防が行われています。
マラリアは、マラリア原虫による原虫感染症です。ハマダラカが媒介し、周期的な発熱発作、貧血、脾腫をきたします。
オウム病は、オウム病クラミジア(クラミドフィラ・シタシ)によるクラミジア感染症です。オウムやインコ、ハトなどの鳥類の排泄物を吸い込むことで感染し、発熱、頭痛、乾性咳嗽、肺炎をきたします。四類感染症です。
エボラ出血熱は、エボラウイルスによるウイルス感染症です。したがって正答は4です。感染症法の一類感染症に指定されており、致死率が極めて高い新興感染症です。患者の血液や体液との接触により感染し、突然の発熱、頭痛、筋肉痛から始まり、嘔吐、下痢、そして全身の出血傾向をきたします。診断した医師は直ちに届け出、特定感染症指定医療機関または第一種感染症指定医療機関への入院措置がとられます。
病原体の分類は、大きい順に寄生虫(蠕虫)、原虫、真菌、細菌、リケッチア、クラミジア、ウイルス、プリオンと並べて整理すると覚えやすくなります。リケッチアとクラミジアは細菌に近い微生物で、生きた細胞内でのみ増殖するという特徴をもちます。
選択肢の確認
1.百日咳
誤り。百日咳菌という細菌による感染症です。
2.マラリア
誤り。マラリア原虫による原虫感染症です。
3.オウム病
誤り。クラミジアによる感染症で、鳥類から感染します。
4.エボラ出血熱
正しい。エボラウイルスによるウイルス感染症で、一類感染症です。
覚えるポイント
- エボラ出血熱=ウイルス、一類感染症、新興感染症。直ちに届出。
- 百日咳=細菌(レプリーゼ)、マラリア=原虫(ハマダラカ)、オウム病=クラミジア(鳥類)。
- 病原体は大きい順に寄生虫、原虫、真菌、細菌、リケッチア、クラミジア、ウイルス、プリオン。