17PM101|第17回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
八裏の脈はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
七表八裏九道の脈の分類を問う問題です。八裏に含まれる脈を選びます。
解説
脈状は多くの分類法がありますが、そのうち古くから用いられてきたのが七表八裏九道という分け方です。
七表の脈は、浮、芤、滑、実、弦、緊、洪の7つです。いずれも指を軽く当てただけで触れやすい、あるいは力のある脈であり、表証や実証、陽証を反映するものが中心です。
八裏の脈は、微、沈、緩、濇(渋)、遅、伏、濡、弱の8つです。いずれも深く沈んでいる、あるいは力の乏しい脈であり、裏証や虚証、寒証、陰証を反映するものが中心です。
九道の脈は、長、短、虚、促、結、代、牢、動、細の9つです。
選択肢を検討します。
伏脈は、八裏の脈に含まれます。骨に着くほど強く押さえて初めて触れる、極めて深く沈んだ脈で、邪が深く内に閉じ込められた状態(厥証)や、激しい痛み、極度の陽虚を示します。したがって正答は1です。
代脈は、九道の脈に含まれます。規則的に一定の間隔で止まり、その休止が長い脈で、臓気の衰えを示します。重篤な病態を反映することが多く、妊娠でみられることもあります。
緊脈は、七表の脈に含まれます。縄をよったように緊張が強く、左右に弾くような脈で、寒邪、激しい痛み、食滞を示します。
短脈は、九道の脈に含まれます。寸関尺の三部のうち一部にしか触れない短い脈で、気の不足や気滞を示します。
なお、脈診では、この分類に加えて、**脈位(浮沈)、脈数(遅数)、脈形(大小、長短、滑濇)、脈勢(虚実)**という4つの観点から整理する方法も広く用いられます。臨床では、浮沈で表裏、遅数で寒熱、虚実で正邪の力関係を読み取るのが基本です。
主な脈の意味をまとめます。浮脈は表証、沈脈は裏証、遅脈は寒証、数脈は熱証、虚脈は虚証、実脈は実証、滑脈は痰湿と食滞と妊娠、濇脈は瘀血と血虚、弦脈は肝胆の病と気滞と疼痛、緊脈は寒と痛み、細脈は血虚と陰虚、洪脈は実熱です。
選択肢の確認
1.伏脈
正しい。八裏の脈に含まれ、深く沈んで骨に着くほどの脈です。
2.代脈
誤り。九道の脈に含まれ、規則的に止まって臓気の衰えを示します。
3.緊脈
誤り。七表の脈に含まれ、寒邪や激しい痛みを示します。
4.短脈
誤り。九道の脈に含まれ、気の不足や気滞を示します。
覚えるポイント
- 七表=浮、芤、滑、実、弦、緊、洪。八裏=微、沈、緩、濇、遅、伏、濡、弱。
- 九道=長、短、虚、促、結、代、牢、動、細。
- 基本は浮沈で表裏、遅数で寒熱、虚実で正邪を読み取る。